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グレン・ロビンソン3世の負傷離脱によりチャンスをつかむ

開幕ロスター決定に向け、各チームが続々と無保証契約を結んだ選手の解雇を発表している中、ペイサーズの開幕ロスターに37歳のデイミエン・ウィルキンズが残った。

ウィルキンズは、ドラフト外で2004年にスーパーソニックス(現サンダー)と契約後、2012-13シーズンまでにソニックス、サンダー、ティンバーウルブズ、ホークス、ピストンズ、セブンティシクサーズを渡り歩いたジャーニーマンだ。

もっとも、2012-13シーズン以降はNBAでプレーしていない。プエルトリコリーグ、NBA傘下のDリーグ(現Gリーグ)、ベネズエラリーグで現役を続け、2017年8月にペイサーズと契約を結ぶも、開幕前に解雇される可能性が高いと見られていた。NBAのコートに立てば5年ぶりというチャンスを手にしたことになる。

ウィルキンズが競争を勝ち抜き、開幕ロスターに滑り込むことができた大きな要因は、グレン・ロビンソン3世の負傷離脱だ。ロビンソン3世は痛めた左足首を手術することになり、少なくとも2カ月は戦線を離脱する。これに伴い、ウィングでのオプションを求めたチームのニーズに合致し、かつ若手中心の再建段階に入ったチーム内で指南役を務められる経験の持ち主であるウィルキンズがロスター入りを勝ち取った。

来年の1月に38歳になるウィルキンズは、NBAキャリアで563試合に出場し、平均6.3得点という成績を残している。老獪なテクニックを生かして得点を決めるプレーが期待されるのはもちろん、決して平たんではないキャリアを歩んできた姿から若手が見習うべきことは少なくない。

ロビンソン3世が復帰した後にウィルキンズの立場がどうなるかは分からないが、いずれにしても彼にとっては大きなチャンス、最後のチャンスと言える。