タイラー・ヒーロー

炭水化物ばかりのメニューに栄養士も苦言

今シーズンのサプライズチームとなったヒートにおいて1年目のタイラー・ヒーローは、予想以上に早くNBAにフィットしている。

平均13.9得点4.0リバウンドとドラフト全体13位指名に違わぬ実力を発揮し、エースのジミー・バトラーとの練習でも一歩も退かない強心臓ルーキーは、ホームゲーム前に必ず食べるという『勝ち飯』があると、『GQ』とのインタビューで明かした。

試合前に必ず食べる料理について聞かれたヒーローは、「ステーキにマッシュポテト。それからバターを使った麺類か、チキンアルフレッド(クリーム系のパスタ)。それにパンを少し食べているよ」と答えた。

コンディションに気を配るNBA選手らしからぬ炭水化物ばかりのメニューだが、「自分にはこれが合っているんだ」と、彼は笑う。

ステーキは大学時代に加わったというが、試合前の麺類とマッシュポテトは高校時代からのルーティンだそうだ。ヒートはNBAチームの中でも選手の体調管理に厳しい球団で、球団が定める体脂肪率の基準を維持しないといけない。これだけ炭水化物を摂取しても身体が消費してくれる10代の今は良くても、年齢を重ねるごとに食事内容を見直す必要も出てくるだろう。

ヒートの栄養士からも注意されてはいると話すヒーローだが、「止められない」と言う。

「ベッツィーという栄養士には試合前の食事や練習場で食べる朝食に関して、サポートしもらっているんだ。でも彼女から、試合前のルーティンは良くないと言われたよ。自分にやって欲しくはないみたいだけれど、彼女には『こうしないとダメなんだ』と話した」

アスリートにとってルーティンの重要性を理解している栄養士は、ステーキの代わりに高タンパク低脂肪の鶏肉を食べる代案を提示。ヒーローは「ステーキは後から付け足したものだから、それはやれるかもね」と、インタビューで語った。

この『勝ち飯』とともに躍進が続くかどうか、今後のヒーローに期待したい。