ルカ・ドンチッチ

ドンチッチ「大事なのはただ一つ、勝つことだよ」

ここ10試合で9勝と激戦の西カンファレンスでレイカーズに次ぐ順位をキープしているマーベリックスが、7連敗中のペリカンズを一蹴した。ジェイレン・ブランソンのロングスリーでのブザービーターが決まって第3クォーターを104-66で締めると、最終クォーターにはルカ・ドンチッチを温存させる余裕を持って130-84と大差で勝利している。

ドンチッチがマブスを牽引しているのは間違いない。この試合でも26分間のプレーで26得点9アシストと、エースの役割を十分に果たした。ただ、ドンチッチほど注目はされないにせよチームの好調を支えているのは、セカンドユニットの安定したパフォーマンスだ。

試合開始から11分後、ドンチッチがベンチに下がった時点では29-26とマブスのリードはわずか3点。その後、一時は逆転を許したものの、再びリードを奪って突き放したのはセカンドユニットだった。この試合ではブランソン、セス・カリー、ボバン・マリヤノビッチの3人がベンチスタートながら2桁得点を記録。ベンチスタートの選手による得点の合計は65-28と、ここで大きな差が生まれている。

特にマリヤノビッチは15得点、16リバウンドといずれもシーズンハイの数字。その好調ぶりを誰よりも喜んだのがチームメートのポルジンギスだ。「ボビーは素晴らしかった。サイズはあるしフィジカルも強い。ゴール下で彼に勝つのは不可能だよ」

ドンチッチだけでなく、ポルジンギスを含めたスターターの全員が第4クォーターにはプレーしなかった。翌日にもキングス戦を控えているだけに、ここで余力を残せたことは大きい。

ただ、ドンチッチは「大事なのはただ一つ、勝つことだよ」とだけ語る。この試合で彼は「20得点5リバウンド5アシスト」以上のスタッツを連続18試合へと伸ばし、マイケル・ジョーダンと並びNBA史上トップに立ったが、記録についてはほとんど関心を示さなかった。

ポルジンギスは「今の僕らに必要なのは、自信を持ってこの調子をキープしていくことだ」と語る。主役としてのドンチッチが最高のパフォーマンスを見せ、サポートキャストも確実な仕事を続ける今のマブスは、チームとして非常に良い状況にある。