写真=FIBA.com

セルビアとの接戦を制して優勝、3位にはスペイン

8月31日に開幕したユーロバスケット2017は昨日が最終日、スロベニアが93-85でセルビアとの決勝を制し、初優勝を決めた。

グループリーグを5戦全勝で1位通過したスロベニアは順当に勝ち進み、準々決勝で前回王者のスペインを20点差で撃破して初めて決勝へと駒を進めた。試合が動いたのは第2クォーター途中、ルーカ・ドンチッチがリバウンドを取るとそのままコースト・トゥ・コーストでダンクを決めてチームに勢いを与え、ここから11-0のラン。エースのゴラン・ドラギッチも着実に得点を重ねて56-47で前半を折り返す。

ただ、ユーロの舞台での実績で勝るセルビアは簡単に勝たせてくれる相手ではなかった。後半に入ってじわじわと点差を詰められ、第4クォーター半ばに追い付かれる。それでもスロベニアはここからの接戦で勝負強さを発揮。アンソニー・ランドルフが強引なカットインからバスケット・カウントをもぎ取った3点プレーが決定打に。最終盤のファウルゲームを難なく乗り切り、勝利を決めた。

ヒートでも高い評価を受けているポイントガードのドラギッチはコンディションに問題を抱えながらのプレーで後半は失速したが、それでも35得点7リバウンド3アシストと素晴らしいパフォーマンスを見せてチームを引っ張り、大会MVPにも選出された。

ユーゴスラビア解体後、1993年からユーロに参加し続けているスロベニアだが、これまでの最高位はベスト4。ドラギッチがキャリアのピークを迎えた今大会で一足飛びに優勝を体験。31歳のエースが期待に応えるパフォーマンスを見せた一方で、18歳でレアル・マドリーに所属するドンチッチのブレイクも目立った。

また、決勝の前に行われた3位決定戦ではスペインがロシアを下している。