持ち味は「ハードディフェンスとピック&ロール」
アルバルク東京は今日、山本柊輔と選手契約を結んだことを発表した。
山本は筑波大出身、26歳のポイントガード。山形ワイヴァンズを経て昨シーズンはレバンガ北海道でB1に挑戦。多嶋朝飛、松島良豪に続く3番手のポイントガードであり、なかなか継続してプレータイムを得られなかったが、2人が揃ってケガをしたシーズン終盤の6試合では先発を任され、残留プレーオフにも出場している。
昨シーズン終了とともに北海道を退団。オフは地元である静岡のバスケを盛り上げる活動などを主体的に行った後、カナダリーグに挑戦する準備としてアメリカに渡り、Gリーグのトライアウトを受け、NBAキングスの傘下チームでのプレー機会を得ていた。それでもA東京からのオファーを受けてシーズン途中での加入を決めた。
「ルカ(パヴィチェヴィッチ)ヘッドコーチの下でポイントガードとしてプレーし、日本を代表するメンバーが集まる中で個性を発揮して勝利に貢献していく事は、私にとって大いなる挑戦です。厳しいチャレンジの中にこそ、飛躍のチャンスがあると考え、今回入団を決断しました」と山本は決意を語る。
シーズン途中の加入はただでさえ難しく、しかもルカ体制で完成の域に達しているA東京のバスケットに合わせるのは大変だろうが、山本にとってはチャンピオンチームでプレーする大きな機会。「自分の持ち味であるハードディフェンスとピック&ロールでゲームに勢いをもたらし、一日でも早くチームの力になれるよう日々全力で取り組んでいきます」と語る。
A東京のポイントガードは安藤誓哉と小島元基の2人体制。このうち今シーズンからスタメンに据えられていた小島が開幕3試合目で右膝半月板を痛めて約6カ月の長期離脱となっている。シーズン開幕前には馬場雄大も海外挑戦でチームを離れ、試合エントリー選手数が足りずにリーグから厳重注意を受けてもいた。山本は加入直後から大きな期待を寄せられることになりそうだ。