「チームUSAは万全の状態でオリンピックに臨む」
バスケワールドカップの絶対的な優勝候補と見られていたアメリカ代表は、最終戦でポーランドに87-74で勝利し、7位で大会を終えた。
ケンバ・ウォーカー、ジェイソン・テイタム、マーカス・スマートが欠場したものの、前半を30失点とディフェンスが機能。チームでボールをシェアして試合を通じて29のアシストを記録し、ドノバン・ミッチェルがチームハイの16得点、ジョー・ハリスが14得点、クリス・ミドルトンが13得点、デリック・ホワイトが12得点、ハリソン・バーンズが10得点と、5人が2桁得点とバランスの良いオフェンスを展開した。
来年の東京オリンピック出場権こそ獲得したが、大会3連覇だけを望まれたチームUSAだけに、失敗の大会と見なされるのは無理もない。それでもドノバン・ミッチェルは来年のオリンピックに向けて『強いアメリカ』が復活することに自信を持っている。
「必ずやってみせるよ。万全のコンディションを整え、集中して取り組む。誰が東京オリンピックのメンバーに選ばれるにしても、チームUSAは万全の状態で臨む。今から楽しみだよ」
USAのジャージーを着てワールドカップに挑んだミッチェルは、今大会が良い経験になったとも語る。「素晴らしい経験をさせてもらった。周りは最終的な結果に注目したがるけど、自分がチームUSAでプレーできたこと自体が素晴らしい。とても価値ある経験になった」
勝って当たり前と言われる重圧を経験したミッチェルは、チャンスがあればまた代表でプレーしたいとも語った。「もしチャンスを与えてもらえるのなら、是非またやらせてもらいたい。このチームが大好きなんだ」
ワールドカップは今日の決勝、3位決定戦で幕を閉じるが、NBAは今月末からトレーニングキャンプが始まり、そして来月には2019-20シーズンが開幕する。エースとしてジャズを引っ張るミッチェルが、今大会での経験を糧にNBA3年目をキャリアイヤーにできれば、1年後にリベンジを誓うチームUSAのメンバーとして来日し、大会の主役を演じるかもしれない。