グレッグ・ポポビッチ

辞退者続出に関する質問を一蹴「敬意を欠く行為」

準々決勝でフランスに敗れ、ワールドカップ3連覇という目標を達成できなかったアメリカ代表。試合後の会見で、指揮官のグレッグ・ポポビッチは潔く負けを認めたが、決して認められないこともあった。

今大会は、NBAのオールスター級の選手たちが次々と代表参加を辞退。残った選手でチームを作るしかなかったが、これを指摘する質問に対してポポビッチは「その話を持ち出すのは、敬意を欠く行為だ」と怒気を発した。

「誰がいなかったという話はフランスに失礼だ。誰が出場したかに関係なく、フランスは我々に勝った。この夏を代表のために尽くしてくれた12人の選手を、私はこの上なく誇りに思う。これまで一度だって一緒にプレーしたことがなかった選手たちが、この舞台で必死に戦ってくれた。それはフランスの勝利と同様に称えられるべき行為だ。アメリカには今回の代表に参加しなかった選手がいるが、その話はここには関係ない。今回の代表は素晴らしい仕事をしてくれた。私は、彼らを本当に誇りに思う」

しかし、いくらポポビッチが擁護し、称えたところで、アメリカ代表が優勝を逃した、しかも準々決勝敗退という結果に終わったのは事実だ。今回の代表チームでリーダーの役割を担ったケンバ・ウォーカーは「この結果を受け止めないといけない」と沈痛な表情を見せる。

「僕たちは負けたんだ。この結果は変わらない。代表のキャンプ初日から競い合い、全力を尽くして戦ってきた。チームUSAに何が求められているかは理解しているよ。何年も勝ち続けてきたチームだからね。でも、今回は良い結果を残せなかった。とにかくプレーし続けるのみ。次の試合に向けて準備して、どういう結果を残せるかということ」

失意のどん底にいるアメリカだが、それでも前に進まなければいけない。今夜、アメリカはセルビアとの順位決定戦に臨む。