『故障体質』の克服に励んだワークアウトでケガを負う
サンズのセンター、マーク・ウィリアムズがオフのワークアウト中に左肩の関節唇を断裂し、木曜日に手術を受けた。復帰までは数カ月単位の離脱が見込まれ、シーズン序盤からの戦線離脱が確定となった。
24歳のウィリアムズは、キャリアを通じて故障に悩まされ続けてきた選手だ。ホーネッツ時代の最初の3シーズンで出場したのは合計106試合のみ。2025年2月にはレイカーズへのトレードが一度は決まったが、メディカルチェックでレイカーズ側が長期的な健康面への懸念を示したことでこの話は破談となり、結局ウィリアムズは同年のドラフト当日のトレードでサンズへと移籍することになった。
サンズでの1年目となった昨シーズンは、これまでで最多の60試合に出場。健康であれば213cmの長身とウイングスパン、機敏な動きを生かしたリムプロテクションが効果を発揮する。昨シーズンは平均11.7得点、8.0リバウンドを記録してサンズの躍進に貢献。サンズはこのパフォーマンスを評価し、故障歴を承知の上で3年3800万ドル(約57億円)の新契約を結んだばかりだった。
契約延長を発表した時、サンズのブライアン・グレゴリーGMはウィリアムズがケガに強い身体を作るために、人々の目に触れないところでどれだけ努力しているかを語り、その姿勢に感銘を受けて契約延長を決めたと語っている。ただ、今回はその練習熱心な姿勢が裏目に出てしまったようだ。
サンズからの発表はないが、肩の手術からの復帰には5カ月から半年を要すると見られる。シーズン前半戦はオソ・イガダロとカマン・マラワチにセンターの出場時間の大半を託すことになりそうだ。イガダロはウィリアムズほどのサイズも得点力もないがディフェンスに安定感があり、主力として計算できる。一方でルーキーイヤーに出番の少なかったマラワチにはステップアップが求められる。
マラワチは昨年の1巡目10位指名選手。デューク大でクーパー・フラッグやコン・クヌッペルと一緒にプレーした期待のルーキーで、サンズはケビン・デュラントとのトレードで得た指名権で彼を獲得した。しかし、即戦力の期待には応えられず。サンズの組織ディフェンスを吸収できず、守備でのポジション取りの悪さから綻びを作ってしまうことで、コーチが起用をためらった。マラワチがこの弱点を克服できるかどうかで、サンズのセンターの起用法は大きく変わってくる。
昨シーズンのサンズはプレーイン・トーナメントを勝ち抜いたものの、サンダーに4連敗を喫してファーストラウンド敗退に終わった。それでもマイルズ・ブリッジズ獲得の際にプロテクトなしの1巡目指名権を放出するなど、デビン・ブッカー全盛期の終盤を見据えた勝負の編成を続けてきた。指名権という将来の資産を使い果たしながら層の薄いロスターで挑む今シーズン、開幕からセンターの主力を欠く今回の離脱は、決して小さくない痛手となる。
