写真=古後登志夫、FIBA.com

ルカコーチとの『師弟関係』がA東京で継続することに

アルバルク東京は今日、馬場雄大との2017-18シーズンの契約について基本合意に達したことを発表した。

馬場は筑波大4年ながら日本代表にも強化指定選手として招集されており、今年2月のイランとの国際強化試合で代表デビューを果たしている。代表アドバイザーを務めたルカ・パヴィチェヴィッチに見込まれて代表合宿期間以外にも徹底的な個人練習を積み、能力を伸ばしてきた。日本代表にはそのまま定着し、今月の東アジア選手権でも主力を務めた。8月に開幕するアジアカップに向けた代表候補にも選ばれており、順当に行けば最終メンバー12選手にも残る見込みだ。

日本代表は暫定ヘッドコーチだったパヴィチェヴィッチの仕事が一区切りとなり、このアジアカップから正式なヘッドコーチとして、アルゼンチン人のフリオ・ラマスが着任して指揮を執る。パヴィチェヴィッチは代表からは外れるが、新シーズンからアルバルク東京のヘッドコーチになることが決まっていた。

昨年秋から続いてきたパヴィチェヴィッチと馬場の『師弟関係』は、日本代表からアルバルク東京へと場所を変えて継続することになる。

大学最後のシーズンが始まったところでのプロ転向に

馬場はアルバルク東京を通じて、次のようなメッセージを発表している。

「この度、アルバルク東京に加入することになりました馬場雄大です。このチームでプレイするにあたってアルバルク東京関係者の皆様、吉田監督はじめ携わってくださった方々、両親に感謝しています。自分の夢に向かって少しでも充実した時間を過ごせるように頑張ります! 応援よろしくお願いします」

ちなみに馬場は筑波大の現役大学生。ただ、今回のアルバルク東京との契約は特別指定ではなく、通常のプロ契約となる。筑波大にはそのまま籍を置いて卒業を目指すが、筑波大入学からインカレ3連覇を果たした大学生プレーヤーとしてのキャリアはここで終了となり、プロ選手としてのキャリアが新たに始まることになった。

かねてから2020年の東京オリンピックを目標に据える馬場は、「1秒たりとも無駄にする時間はない」と繰り返し語っていた。卒業までの1年を待たずして、パヴィチェヴィッチの下でプロキャリアをスタートさせることになった。