NBA2年目の挑戦「コミュニケーションがスムーズに」
ヤン・ハンセンは昨年のNBAドラフトで1巡目16位指名を受けた。中国出身選手としては2007年のイー・ジャンリャンの1巡目7位に次ぐ指名順位となったが、トレイルブレイザーズでのルーキーイヤーは出場機会確保に苦しみ、43試合に出場するも平均7.0分、2.2得点、1.5リバウンドと期待に応えられなかった。
NBA2年目のシーズンに向け、彼は休みなしで働いている。『FIBAワールドカップ2027アジア地区予選』に出場した後、すぐにアメリカに戻ってサマーリーグに出場。初戦のサンズ戦に先発出場し、26分の出場で12得点9リバウンド4アシストと活躍した。それでも無理が災いしたのか体調を崩し、マジック戦を欠場している。
現地7月13日のティンバーウルブズ戦を前に「検査をして、回復を早めるサプリを飲んで、あとは部屋で静養に努めた。15時間ぐらい寝たと思う」と話したハンセンは、体調はもう大丈夫かとの問いに「まだ『ヤン兄さん』じゃないよ」とジョークで答えている。
この『ヤン兄さん(ヤン・ゴ)』は、チームメートや地元記者が親しみを込めて彼を呼ぶ愛称だ。ウルブズ戦での彼は21分の出場でフィールドゴール8本中7本成功の18得点、さらに10リバウンド5アシストも記録。立ち上がりは身体が重そうだったが、試合の中で自分の調子を上げて、頼れる『ヤン兄さん』としてのパフォーマンスを見せた。
「チームメートが助けてくれたおかげ。自分もどうすればチームを助けられるかを考えてプレーした」と、ハンセンはチームファーストの姿勢を強調する。「オフェンスもディフェンスも、小さな課題を修正できたことで良いプレーができた。スタッツを無理に追い求めるのではなく、巡ってきたチャンスを確実にモノにしたいと考えている。あとはもっと早く試合のリズムをつかむこと。コーチが指示した戦術を正確に遂行することだ」
2試合を終えての手応えを問われたハンセンが挙げたのは、意外にも語学の話だった。「自分でも驚いているんだけど、かなり理解できるようになっている。そのおかげで自分から話す機会も増えている。僕の英語は語順が時々おかしいけど、みんな理解しようとしてくれるから助かるよ。通訳なしで大変だろうと思っていたけど、試合でもオフコートでもコミュニケーションがスムーズになり、楽しく過ごせている」
バスケの実力と同じかそれ以上に、言葉や文化への順応は大事になる。苦戦した1年目を糧にして、地に足を着けて2年目を迎えた『ヤン兄さん』は本領発揮の時を待っている。
