写真=Getty Images

ロンゾ・ボールがレイカーズの『新たな顔』となる

球団社長マジック・ジョンソンとロブ・ペリンカGMが主導するレイカーズ再建案は、次の段階に進んだ。

6月22日に行なわれたNBAドラフト2017では、全体2位でUCLAのロンゾ・ボールを指名。ドラフト前にはディアンジェロ・ラッセルとティモフェイ・モズゴフを含むトレードをネッツとの間で成立させ、センターのブルック・ロペスを獲得。ロペスは来シーズン終了後に契約満了となるのがポイントで、レイカーズがボールを中心とするチーム作りに着手し始めたことは明らかだ。

ドラフトから一夜明けた6月23日、レイカーズはボールの入団会見を行なった。同席したマジックは、生え抜きのラッセルを放出した理由について、「チームにはリーダーが必要だった」と、説明した。

「ディアンジェロは素晴らしい選手で、オールスターに選出されるほどの資質の持ち主だ。これまでの貢献に感謝している。しかし、チームにはリーダーが必要だった。チームメートの力を引き出せる選手、そして彼らが一緒にプレーしたいと思える選手が必要だった」

パス優先型のボールは、類稀な視野の広さ、創造性を持ったポイントガード。ラッセルが優れた選手という評価は今も変わらないが、チームメートからの信頼という点で言えば、昨年の『ニック・ヤングとの会話盗聴』の一件が尾を引いているという噂も絶えなかった。

ラッセルは、ロッカールームでヤングが個人的な事情について話した会話を無断でビデオに収め、それをTwitterに投稿。これが問題となり、チーム内の信頼を失ったとも言われている。

また、バスケットボールに対するラッセルの姿勢を疑問視する声も後を絶たない。

ペリンカは会見で、指揮官ルーク・ウォルトンが求めるプレースタイルを実践するには、ボールを動かせる司令塔が必要とコメント。「我々は、相手の攻撃を止める選手、もしくはボールを長く保持して個人プレーを決める選手を必要としていない。現代のNBAでは、ペリメーター周辺でボールを動かし、オープンな選手が3ポイントシュートを決めるというスタイルが主流だ。ロンゾなら、チームがやりたいスタイルを明確に示すことができる。それが彼のスタイルであって、彼のプレーは周りに影響を与える」。

そのロンゾ・ボールは、入団会見を終えるとMLBドジャースの始球式に登場。ロサンゼルスの人々も、新たなレイカーズの『顔』としてボールの存在を改めて認識したことだろう。

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