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試合終了の瞬間、激しく競い合ったレブロンと抱擁

NBAファイナル第5戦、ウォリアーズはホームのオラクル・アリーナで129-120でキャバリアーズを撃破。通算成績を4勝1敗とし、NBA優勝を決めた。

この試合でも勝利の立役者となったのはケビン・デュラントだった。このシリーズすべて30点以上を記録してきたデュラントは、立ち上がりこそキャバリアーズの徹底的なマークに苦しんだが、次第にアジャストして波に乗り39得点を記録。チームに勢いを与えた。

フィールドゴール20本中14本、フリースローは6本すべて決める好調ぶり。NBA優勝という目標のためにウォリアーズに移籍し、1年目で悲願を達成した。

勝利を決めた直後、テレビ局向けのインタビューにデュラントは「全く眠れなかった。すごくナーバスになっていた」と興奮を隠そうともせず語った。「だけど僕は自分を信じていた。クリーブランドにはもう戻らない(この試合で優勝を決める)と確信していた」

シリーズを通して、デュラントがマッチアップしたのはキャバリアーズのエース、レブロン・ジェームズだった。今日もレブロンと激しいマッチアップを繰り広げ、得点では41と上回られたが、試合に勝ったのはデュラントだった。試合が終わる瞬間、デュラントが誰よりも早くハグをしたのはチームメートでもなくスティーブ・カーでもなく、レブロン・ジェームズだった。

デュラントは言う「2012年から僕はレブロンしか見ていなかった。どの試合でもトリプル・ダブルをやってくるような選手が相手で、大変な戦いになるのは分かっていた。とにかく今日は勝利を祝いたいんだ」

そのデュラントは文句なしのファイナルMVPに選手された。ビル・ラッセル・トロフィーを手に、デュラントは「バスケットボールは本当にチームスポーツだと思う。チームスポーツで最も素晴らしい功績は優勝することだ」と挨拶。「ファンの皆さんに感謝します」と言うデュラントに対し、オラクル・アリーナの観客は盛大な拍手とMVPコールで答えた。

「本当にここの選手たち、アリーナ、ファン、コミュニティは素晴らしくて、このグループの一員になれたことを喜んでいる。ロッカールームに戻ってお祝いをするのが楽しみだ。『やったぞ!』と言いたい気分です」