佐土原遼

「沖縄アリーナにEASLのフラッグを立てたい」

シードで東アジアスーパーリーグ(EASL)ファイナルズに駒を進めた琉球ゴールデンキングスが3月19日に前日練習を行った。公開された終盤のシューティングの中でゲームライクに身体を動かしていたのは佐土原遼だ。

Bリーグではここまで平均6.8得点、2.4リバウンドを記録しているが、EASLでは平均10.5得点、3.7リバウンド、フィールドゴール成功率60%と軒並み数字が上昇しており、勝負どころでの活躍が光っている。「特に変えていることはない」と、普段通りのプレーを心がけているが、レギュレーションの問題もあり「プレータイムも伸びますし、その分活躍できる場も増えてくる」と分析する。

「外国籍が1人出れないところが大きいのかなと思います。出番も多くなってきているので、見せれる場が多いのかなと。誰がロスターに入るか分からないですけど、ポジション的に被る外国籍が多いので、その人の分がこっちに回ってくる部分もある。特に自分が変えていることはなく、使われ方もほぼ一緒です。Bリーグでもそうですが、プレータイムがあればある程度活躍できるというのは、EASLでも証明できている部分はあるので、淡々と自分の仕事をやっているだけです」

昨年の琉球はFINAL4に出場したものの、準決勝で桃園パウイアン・パイロッツに、3位決定戦でニュータイペイ・キングスにそれぞれ敗れ、失意のまま帰国した。チームはみな、その苦い記憶を覚えていて、佐土原も「『前回2連敗したから、ここで勝ってやる』という思いを秘めている選手はいると思う」と言う。同じ思いを共有していない佐土原だが、優勝への思いは誰よりも強く、それは「沖縄アリーナにEASLのフラッグを立てたい」という言葉からも表れている。

「去年は去年、今年は今年ってみんなも言っているので、今回は新チームの新たなチャレンジというところでやっています。キングスは地区優勝、リーグ優勝、天皇杯優勝をしていますが、沖縄アリーナにEASLのフラッグが立っていません。そこは桶谷(大)さんも言っていたんですけど、沖縄のあの上にEASLのフラッグを立てたいと自分も思っています。そもそも天皇杯の決勝まで行かないとこの場に立てないですし、本当に限られた確率の低いところに今います。予選を勝ち残ってここに来ているので、楽しみながらチャレンジしていきたいです」

そして、佐土原は「目標は優勝なのでどんなことでもしたい」と言うとともに、終盤戦に突入するレギュラーシーズンを欠場することになっても、この大会を戦い抜くという強い覚悟を見せた。

「Bリーグのタフなスケジュールがある中で代表活動もあって、今のコンディションが良いかと言ったら100%ではないです。それでもチームに貢献できるところがあればしたいと正直に思っています。もし、この2試合で出し切ってレギュラーシーズンを数試合欠場することになったとしても、その選択を取る可能性はなくはないです。それくらい自分の中でこの大会を大事にしています。全員がそういう気持ちを持っていて、気持ちの入った大会になっていると感じています」

国内トップクラスのフィジカルを持つ佐土原は、国際舞台でこそ輝きを増す。昨年の悔しい思いを経験していない彼がEASL制覇の救世主となるかもしれない。