「BリーグとEASLは全く違う」

『東アジアスーパーリーグ(EASL)』のチャンピオンを決める『EASLファイナルズ マカオ2026』が3月18日からマカオ特別行政区で開催され、アルバルク東京は3月20日に準決勝で桃園パウイアン・パイロッツと対戦する。

シードのA東京は現地入り、翌日の試合に向けた練習を行った。タフな日程もあり、軽めの調整となるかと思いきや強度の高い練習こなした。テーブス海はその理由をこう話した。「いつもは試合前にライブ練習(ゲーム形式の練習)は、やらないのですが移動時間も長く、明日の試合もナイトゲームということで身体を動かしたほうが良いのではという判断になりました」

今シーズンのテーブスはケガに悩まされ、Bリーグのレギュラーシーズンは44試合中14試合、EASLのグループステージは2試合の出場に留まっている。11月に左大腿二頭筋筋を損傷して年明けに復帰したが、6試合を戦った後に左足首関節を捻挫。3月11日のアルティーリ千葉戦で復帰するも、ここまでの3試合はプレータイムに制限をかけながら、こなしていた。ゲーム形式の練習は、長時間の移動、異なった気候や環境でどこまでパフォーマンスを発揮できるのか確認する上で最適な判断となった。

「肉離れとは違って再発するようなケガではないから、特に抑える必要はもうありません。ですが、決して100%の状態ではなく、動きの制限というのは正直まだあります」と言うように、完璧なコンディションではない。それでも、一発勝負のトーナメントでは何よりも勝利が優先される。A東京はテーブスの欠場だけでなく、シーズンを通してベストメンバーを揃えられずに戦ってきた。しかし、グループステージでは初戦を落とすも、そこから5連勝を飾り首位通過した。チームが勢いに乗っているのを肌で感じながらも、テーブスは気にかけていることがあると語る。

「群馬(クレインサンダーズ)戦のように、自分が復帰してリズムを壊したくないというのは、正直あります。動きの制限もある、とは言え、やっぱり早くリズムは取り戻さないといけないという、めちゃくちゃ難しい状況ではあるのですが、ある意味いつも通りのプレーができれば良いと思っています」

A東京はEASLを戦う前に群馬とB1レギュラーシーズンで対戦し、連敗を喫してファイナルズを迎えることになった。受け入れるのは容易くないと語ったが、気持ちは切り替えている。「2連敗というのが、そもそもあまりないのでショッキングでしたが、BリーグとEASLは全く違うと思っています」

「もしかしたら、めちゃくちゃ引きずってる可能性はあるのですが(笑)」と、おどけながらも群馬戦の反省点は生かす必要があると続ける。「ブランドン(・デイヴィス)、ヒロ(中村浩陸)そして、僕が戻ってきて、でもライアン(・ロシター)が抜けて……というような、いろいろな変化がある中で、崩れる状況ができるというのは、あり得なくはないです。ただ、負け方は決して良くなかったので、そこはしっかり反省しないといけないです」

ゲーム1は、今シーズンワースト2位となる92失点で敗れ、ゲーム2はシーズンワーストの54得点に抑えられての敗戦となった。課題の多く残った試合を引きずるのではなく、この大会に生かす必要がある。桃園のエースであるルー・チュンシアンはグループステージで琉球ゴールデンキングス相手に平均28.0得点と、警戒が必要で、Bリーグでも上位の平均失点で勝利を手にしてきたA東京にとっては、彼を自由にしないことが勝利へのカギとなる。

「EASLファイナルズの重要性をあらためて実感」

EASLを制覇するためには環境の変化にも対応しなくてはいけない。マカオは湿度も高く、使用するボールも普段のBリーグとは違う。「おそらく試合になると、いつもよりキツイとか、いつもより汗をかくとか、なかなかボールが手に付かないとか、いろいろあると思うのですが、そんなことは言ってられない。それを乗り越えてのチャンピオンだと思います」

国際大会を戦う上で、環境への適応とメンタルの過度な高揚感を和らげる必要がある。だが、テーブスはこの高揚感を別の捉え方で考えている。「マカオという街がすごくて、感動をしています。そしてEASLファイナルズの規模の大きさ、重要性をあらためて実感しています」

EASLは、約2億3000万円の優勝賞金獲得のチャンスだけでなく、アジアの強豪クラブが集う『FIBAバスケットボール チャンピオンズリーグ アジア』の予選を兼ねる大会へと変わった。この大会を制することの意義を再認識し、頂点を目指すテーブスは「自分ができることにフォーカスすることがポイント」と、気を引き締めた。