文=丸山素行

県庁前から市役所までの通りが黄色に染まる

Bリーグファイナルで川崎ブレイブサンダースとの死闘を制し、初代Bリーグ王者となった栃木ブレックス。優勝してからちょうど1週間の今日、優勝パレードが行われた。

栃木県庁から宇都宮市役所までの一本道を、ファンの声援にすべて応えるようにゆっくりと車が走る。

ヘッドコーチのトーマス・ウィスマンとアシスタントコーチのショーン・デニスの2人を乗せた車がパレードの先頭を走っていく。2人の脇にはティファニー製の優勝トロフィーが置かれていた。

沿道はたくさんの人で埋まり、町はブレックスアリーナさながらの黄色に染まった。また沿道だけでなく、ビルや店舗からもたくさんの人が顔を出し、歓声を送った。

熱狂的なブースターは手作りの応援グッズを手に持ち、お気に入りの選手の名前を叫んだ。選手たちはその言葉の一つひとつに可能な限り反応し、笑顔を振りまいた。

選手たちを乗せた車は、約30分ほどでゴールの宇都宮市役所に到着。わずかな時間ではあったが、宇都宮市は幸せな時間で包まれた。