
ジャズのオーナーはSNSで「勝ったのに罰金?」と不満
NBAは現地2月12日、ジャズに50万ドル(約7500万円)、ペイサーズに10万ドル(1500万円)の罰金を科したと発表した。理由は健康なスター選手を意図的に欠場、温存させたこと。ドラフト上位指名権を狙うための、いわゆる『タンキング』への監視を強めるリーグが、見せしめとも取れる厳しい処分を下した。
コミッショナーのアダム・シルバーは以下の声明を発表している。「勝利よりもドラフト順位を優先するこのような明白な行為は、NBAの競技基盤を揺るがすものです。試合の誠実さを損なういかなる行為に対しても、我々は相応の対応を取ります。さらに、競技委員会および理事会と協力し、こうした行為を根絶するためのさらなる措置を講じていきます」
今回リーグが特に問題視したのは、プレーできる状態なのに勝敗が決まっていない場面でエースを下げた点だ。2月7日のマジック戦(117-120で敗北)と9日のヒート戦(115-111で勝利)において、ジャズはラウリ・マルカネンとジャレン・ジャクソンJr.を第4クォーターに起用しなかった。リーグは「両選手はプレー可能な状態にあり、試合結果も決まっていない接戦だった」と指摘している。
ペイサーズは2月3日のジャズ戦で、パスカル・シアカムを含む先発3名を欠場させたことが対象に。リーグは医学的基準に照らせば、出場時間を制限してでもプレーは可能だったと結論づけている。
ジャズのオーナー、ライアン・スミスは「見解の相違だ。それに、マイアミの試合には勝ったのに罰金?意味が分からない」とSNSで発信し、リーグの基準に疑問を呈した。
ジャズは西カンファレンス13位(18勝37敗)、ペイサーズは東カンファレンス14位(15勝40敗)と、ともにワーストクラスの成績に沈んでいる。プレーイン進出の可能性は残されているが、今シーズンに勝ちにいくより、タンキングを行ったほうが『割に合う』と判断したのだろう。各チームがなりふり構わず順位を下げようとするのは、2026年ドラフトにAJ・ディバンツァやキャメロン・ブーザーといった、数年に一人の逸材が揃っているからに他ならない。
今後、シーズン終盤に向けてケガの予防という名目での欠場がさらに厳しくチェックされるのは間違いなく、今回の処分は他の下位チームにとっても大きなプレッシャーとなるだろう。