文=丸山素行 構成=鈴木健一郎 写真=B.LEAGUE

昨日行われたBリーグの『AWARD SHOW』において、ファンからのSNS投票で選ばれる『イケメン選手賞』、『クール&セクシー選手賞』、『ユーモア選手賞』の特別表彰3部門を、富山グラウジーズの選手が独占した。

イケメン選手賞     宇都直輝
クール&セクシー選手賞 城宝匡史
ユーモア選手賞     比留木謙司

アワード終了後に行われた3人一緒の囲み取材での爆笑トークをお届けする。

クール&セクシー選手賞
城宝匡史
 

真面目なこと聞かないでね、ここ真面目じゃないから

開口一番、城宝は「真面目なこと聞かないでね、ここ真面目じゃないから」。ここから笑いばかりのトークがスタートする。『イケメン選手賞』の本命で、きっちり受賞した宇都は「素直にうれしいです。人それぞれ好みはあると思うんですけど、その中で取れたことはうれしく思います」と照れる。比留木がすぐさま「僕は3つ全部取ると思っていました。ユーモアで呼ぶぐらいなら呼ぶなと、醜態を晒させやがって」と毒づき、「いやいや、ファンの人たちの投票で選ばれてるんでうれしいですよ」と笑う。

その比留木は『ユーモア選手賞』を受賞したが、「僕のユーモアはここで表せられないような危ないボーダーラインのユーモアなんで、よく呼んだなって感じですけど逆に」と言い、受賞の要因となった『時に真面目、だいたい愉快』なTwitterでの発信についても「1カ月に一回リーグから消してくれって言われて」とホントかウソか分からないコメントを残した。

『クール&セクシー選手賞』に輝いた城宝は「そんな賞があってびっくりしました。たまたまそんな賞もらってすごいラッキーですね、こんなところに来れたので」とうれしそう。記者から「bj時代からセクシーさではNo.1です」と問われると「本当ですか、そんなの言われたことないです」と謙遜。ここで比留木が「セクシー意識してねーよ」とツッコむと、城宝が「でも持って生まれたものなんでね」と返す。

イケメン選手賞
宇都直輝
 

お肌ケアはしっかりしてます。結構真面目にやってますね

『イケメン』が「お肌ケアはしっかりしてます。パックだったりとか、化粧水、乳液。結構真面目にやってますね。あとはお母さんのほうがもともと肌キレイなので、お母さんのおかげかなと」と語れば、『クール&セクシー』は「年とってくると、シワとかできにくくなるので。僕も肌とかは顔はケアしてます。保湿はすごい大事なので」とコメント。一方『ユーモア』は「僕はしないです。しゃらくせーってなっちゃうんで一切しないです」とオチを付け語った。

GQのプロデュースによるコーディネートに身を包んだ参加者たち。『クール&セクシー』の城宝はファッションへのこだわりを「僕はうるさいです」と語る。「今日もすごいセットアップしてもらって。自前って言いたいんですけど、GQさんが用意してくれて、すごくカッコいいものにしてもらいました」。父親になった城宝だが、クールをキープする秘訣について「年齢は関係なく流行りを追ったり、いつまでも若い気持ちでいるのは必要」と断言した。

宇都は「高校生の頃から」しているというピアスについて、「先生に『親が産んでくれた身体になんで穴を開けるんだ』みたいな感じで怒られたんですけど、最初に穴を開けたのは親だったんで、どうしようという感じでした」とコメント。これには比留木も「何とも言えない……」と絶句。

ファン投票の特別表彰3部門を富山で独占したことについて、キャプテンの城宝は「ウチのチームがね、そういうのでチーム編成組んでるので。バスケットより」とおどければ、比留木は「キャラクターでのチーム編成なので」と乗っかった。

ユーモア選手賞
比留木謙司
 

ユーモアで呼ぶぐらいなら呼ぶなと、醜態を晒させやがって

残留プレーオフの末にB1残留を決めたシーズンを振り返って、比留木は「本来の力を出しきれなかったっていうのは選手全員思っていることだと思います」と語る。チームのポテンシャルについて「僕らはあると思ってます」と比留木。「だからシーズン後半、このメンバーで最初からやり直したいねっていうのは言ってました。ケガ人だったり、選手の入れ替えだったり、あとはコーチの奥様が亡くなられたりとか諸事情があって、すごくいろんな小さいことが積み重なってなかなか良いスタートが切れなかったと僕らはとらえてるので」

と、少々真面目な話をしたところで、来シーズンの展望については城宝が「まだ全然分からない。このトリオが続くのかどうか」と皮肉ると、すぐさま比留木が「すげえウチのフロントが苦い顔を……」と笑いに戻しつつ、「3人で一緒にできることがあれば、もちろん全力を尽くして頑張りたいです」とまとめた。

SNS投票で選ばれたことについて、比留木は「リーグとしても他のスポーツと違う目線の新しい試みだと思うんですけど、その中で僕らが注目を浴びたり、お客さんに好いてもらえる、投票してもらったり人気があるのはすごいうれしいことだと思います」と語ったところで、『イケメン』と『クール&セクシー』が話を聞いていないことに気付き「しゃべってよ(笑)」とうながすも、城宝は「真面目だな」と一笑に付す。

メゲずに比留木は続ける。「でも変な話、富山よりブースターの数が多いチームはたくさんあると思うんですよ。その中で富山の選手が3人残るっていうのはその富山のブースターさんの中でも、どれだけ僕らを応援していこうっていう姿勢が並々ならぬものを僕らは感じますよ。情熱的だなって」

最後は「ファンあってのバスケット選手です」と比留木が締め、富山トリオによる爆笑会見は終了。3人ともコート上での実力はもちろん、それぞれが個性的で、ファン投票で票を集めるのも納得だ。来シーズンも是非この『トリオ』にはコート内外で活躍してもらいたい。