レギュラーシーズン最終節の『BEST of TOUGH SHOT Weekly TOP5 presented by G-SHOCK』が発表された。選出された5つの得点シーンを振り返る。

第5位 富樫勇樹(北海道vs千葉)
同点で迎えた第4クォーター残り7秒の場面。石井講祐のスクリーンピックを使うと見せかけ、クロスオーバードリブルで多嶋朝飛を抜き去りリングへアタックする富樫。ヘルプに来た211cmのダニエル・ミラーのブロックショットをかわすために放ったフローターシュート。ボールはリングに触れず(ノータッチorスイッシュ)ネットの中央に吸い込まれていった。このシュートが決勝点となり、千葉は9連勝でレギュラーシーズンを終えた。

第4位 橋本拓哉(琉球vs大阪)
様々な技術が凝縮された橋本の1プレー。シュートフェイクから、右へのフェイントとカウンターにより津山尚大を完全に抜き去り、チェンジオブペースでペイントに侵入。バックビハインドパスのフェイクを入れたことでラモント・ハミルトンのシュートチェックが1歩遅れる。さらにフックシュートを選択したことでハミルトンのブロックショットを回避した。スピードの変化とボールハンドリング、バスケIQから生まれた身体能力に頼らないゴール。

第3位 大宮宏正(琉球vs大阪)
ジョシュ・ハレルソンのブロックショットのこぼれ球を押し込んだ大宮のプットバックダンク。トランジションから4対4の形を作り両サイドに2人の選手が待ち構えたことで、大阪の選手がつられペイントエリアにスペースが空いた。そこへサボらずカバーに走り込んだことから生まれた、琉球のチーム力が光る1プレー。

第2位  五十嵐圭(新潟vs横浜)
これぞバスケの醍醐味と言わんばかりの超ロングブザービーター。第4クォーター残り2秒、細谷将司のジャンプシュートにより土壇場で同点に追いつかれた新潟。誰もが延長戦を意識する中で五十嵐は貪欲にゴールを目指す。そして、自陣のフリースローラインから踏み込んで放ったシュートは、第4クォーター終了のブザーが鳴り響く中ネットに吸い込まれていった。総立ちになるブースター、もみくちゃにされるプリンス、いい画です。

第1位 レイショーン・テリー(琉球vs大阪)
第4クォーター残り1分30秒、琉球4点ビハインドの場面。インサイドへドライブすると見せかけ、ステップバックから3ポイントシュートを放つテリー。ステップバックした分シュートチェックの距離が離れ、マークにつくエグゼビア・ギブソンは勢い余ってテリーにぶつかってしまう。ギブソンのファウルを受けながらも3ポイントシュートを沈め、さらにボーナススローも決めた起死回生の4点プレー。その後延長戦で大阪を破った琉球は、勢いそのままに第2戦も勝利してチャンピオンシップ出場を決めた。