スーパーマックス契約の資格を得られず
5月23日、NBAメディア関係者による投票で決まる、2018-19 オールNBAチームが発表された。
ファーストチームに満票で選出されたのは、バックスのヤニス・アデトクンボとロケッツのジェームズ・ハーデン。2人以外のファーストチームには、ウォリアーズのステフィン・カリー、サンダーのポール・ジョージ、ナゲッツのニコラ・ヨキッチが選ばれた。
The 2018-19 All-NBA First Team! @Giannis_An34 @StephenCurry30 @Yg_Trece @JHarden13
Nikola Jokic pic.twitter.com/Lib2RfRPuN— NBA (@NBA) 2019年5月23日
セカンドチーム、サードチームは以下の通り。
2018-19 オールNBAセカンドチーム
ジョエル・エンビード(セブンティシクサーズ)
ケビン・デュラント(ウォリアーズ)
デイミアン・リラード (トレイルブレイザーズ)
カワイ・レナード(ラプターズ)
カイリー・アービング(セルティックス )
The 2018-19 All-NBA Second Team! @KDTrey5 @JoelEmbiid @KyrieIrving @kawhileonard @Dame_Lillard pic.twitter.com/ych0FLXjYu
— NBA (@NBA) 2019年5月23日
2018-19 オールNBAサードチーム
ラッセル・ウェストブルック(サンダー)
ブレイク・グリフィン(ピストンズ)
レブロン・ジェームズ(レイカーズ)
ルディ・ゴベア(ジャズ)
ケンバ・ウォーカー(ホーネッツ)
The 2018-19 All-NBA Third Team! @rudygobert27 @blakegriffin23 @KingJames @KembaWalker @russwest44 pic.twitter.com/7IMCbp1JQK
— NBA (@NBA) 2019年5月23日
この結果により、一喜一憂する選手も少なくない。今回落選した選手の中で、特にがっかりしたのは、ウォリアーズのクレイ・トンプソンだろう。オフにフリーエージェントの権利を手にするトンプソンにとっては、ウォリアーズとのスーパーマックス契約を結ぶ資格を得られるかどうかが懸かっていたからだ。
練習後、落選を伝え聞いたトンプソンは「構わないけれど」と言いつつも、その表情は曇った。そして「ただね、5年連続でNBAファイナル進出は、オールNBAチームに選出された何人かの選手より多いと思うんだよね。まぁ、構わないさ」と、続けた。
スーパーマックス契約について聞かれると、彼はこう答えた。
「仕方がない。こういう結果なのだからね。自分にはどうにもできない。ただ、僕より優れたガードが多くいるとは思っていない。だからこそ、今もこうしてプレーできているんだよ」
もしオールNBAチーム入りを果たしていたら、トンプソンは5年総額2億2100万ドル(約242億円)でウォリアーズと再契約できた。スーパーマックス契約の資格を得られなくても5年1億9100万ドル(約209億円)で再契約が可能で、どちらの契約も超大型契約に変わりはない。だが、ウォリアーズの優勝に貢献し、リーグを代表するガードの一人と自負しているからこそ、落選という結果を理解はできても、納得はできないのだろう。
以前からウォリアーズ残留を希望しているトンプソンは、今のチームを維持するために減額を受け入れる可能性を示唆したこともあった。本人にその気持ちがあったとしても、球団は引き留めるために最大限の条件を提示すると見られている。オールNBAは落選したが、トンプソンが替えのきかないフランチャイズプレーヤーであることに、変わりはない。
この悔しさを力に変え、来週から始まるファイナルで爆発する彼の姿が目に浮かぶ。