文・写真=丸山素行
新たな選手が加わり、チーム内競争はより熾烈に
U-19男子日本代表は4月7日から10日まで4日間の第1次強化合宿を実施している。7月にカイロ(エジプト)で行われる『U-19ワールドカップ』に向け本格的にスタートを切った。NCAAトーナメントで準優勝に輝いたゴンザガ大学の八村塁はまだ合流していないが、新たに榎本新作が招集され、和やかながら独特の緊張感がある中、選手たちは練習に取り組んだ。
本日公開された練習では主にゾーンディフェンスに注力。選手間で大きな声でコミュニケーションを取り、動きの確認をした。プレーの中で良い展開からフィニッシュまでキレイに決まった時には、声を上げて盛り上げるなど雰囲気の良さが感じられた。
仲の良さや慣れによって集中力が途切れるような場面も見られたが、その都度ヘッドコーチのトーステン・ロイブルが雰囲気を引き締め、その後はハーフコートの2対2、5対5を高い強度で行い、濃密な時間が過ぎていった。
合宿初参加の榎本は「久しぶりに日本に帰って来て、日本のトップレベルのプレーヤーと練習できて良かったです」とコメント。「身体能力を生かしリバウンドの取れるガードとして頑張りたい」と代表生き残りに意欲を見せた。
今後は5月、6月にも合宿を行い、本番直前に海外遠征を行う予定だ。今回招集されたのは16名だが、本大会の登録は12枠。チーム力のレベルアップを図りながらも、選手たちはまずチーム内の競争に勝たなければならない。『世界への挑戦』まで3カ月を切り、ここから代表生き残りレースも激化していく。