「ウォリアーズとのシリーズは刺激になった」
プレーオフのファーストラウンドで最も注目を集めたクリッパーズの2018-19シーズンは、ウォリアーズとの第6戦に敗れて幕を閉じた。
試合後、ヘッドコーチのドック・リバースは「このチームを率いることができて幸せだった」と、シーズンを通して周囲の評価を一変させた選手たちを称えた。
シーズン開幕前の時点では、今シーズンは再建に向けた第一歩という見立てだったが、シーズン序盤は上位争いに加わり、サプライズチームとして注目された。そしてシーズン途中には中心選手のトバイアス・ハリスをセブンティシクサーズにトレードし、後半からはルーキーのシェイ・ギルジャス・アレキサンダー、ランドリー・シャメットを先発に起用するという大胆な方針を取ったにもかかわらず、激戦区である西カンファレンスでプレーオフに進出した。
チームリーダーであるルー・ウィリアムズは、第6戦を終えた会見でチームの強さについて聞かれ、「トレーニングキャンプ初日から、自分たちは一つになって取り組んだ。それぞれが異なる目標を持っていた。各々の目標を達成できるように、お互いがお互いにとって最高のサポーターになった。それに、年間82試合の放送スケジュールを見て、今シーズンは全米中継が3試合しかないことを知って、『この状況を変えよう』と全員で話し合った。シーズン中に議論したこともあったけれど、すべてバスケットボールに関連することだった」と答えた。
リバースは、ウォリアーズとのシリーズが若手にとって大きな教訓になるともコメントした。「若い選手にとっても勉強になったはずだ。王者になるには、タレントだけがすべてではないということ、相当な集中力、それから準備が重要ということを学べただろう。ウォリアーズとのシリーズは刺激になった」
スター選手がいなくても、全員が一丸となってプレーし、チームの勝利のために一丸となって戦うクリッパーズは、実に魅力的なチームだ。リバースは、シーズン中に街中で「今のチームが一番好き」と、声をかけられることが多かったとも語った。
彼らが魅了したのは、ファンだけではないかもしれない。今年のオフにフリーエージェントの権利を取得する大物選手たちの中にも、クリッパーズとの契約を希望する選手が現れるかもしれない。十分なキャップスペースを持つクリッパーズにフィットするフリーエージェント選手を獲得できれば、来シーズンの彼らは西の上位を狙えるチームに変貌を遂げるかもしれない。
ファーストラウンドで敗れたとはいえ、クリッパーズにとっては実りある1年になった。
A season, and a team, to be proud of. pic.twitter.com/4VQjKlCuxt
— LA Clippers (@LAClippers) 2019年4月27日