ペリカンズのザイオン・ウイリアムソンも1カ月以上の離脱予定
NBAが開幕し、全チームが10試合以上を消化した。開幕12連勝の快進撃を続けるキャバリアーズのようにポシティブなサプライズもある中、多くのスター選手たちが相次いで故障する残念な事象も生じている。
セブンティシクサーズのジョエル・エンビード、クリッパーズのカワイ・レナードは現地11日時点で、まだ1試合もプレーできていない。エンビードは現地12日のニックス戦でデビュー予定と言われているが、入れ替わるようにタイリース・マクシーがハムストリングを痛め数週間の離脱となった。
さらに先週はサンズのケビン・デュラントが左ふくらはぎを痛めて少なくとも2週間の離脱。ペリカンズのザイオン・ウイリアムソンも左ハムストリングを痛め、『ESPN』は4週間から6週間の欠場になると報じている。また、グリズリーズのジャ・モラントも股関節を痛め、1週間毎に状況を診ていく段階と復帰時期は不透明な状況だ。他にキングスのマリーク・モンクは、右足首のねんざで少なくとも2週間の離脱と、故障者のニュースが続いている。
そんな中でも長期離脱が確定しているのが、サンダーのチェット・ホルムグレンだ。現地10日のウォリアーズ戦の開始直後、サイドラインからリング下へとアタックしてきたアンドリュー・ウィギンズを止めようとしたホルムグレンは接触プレーでバランスを崩してコートに激しく叩きつけられた。その結果、ホルムグレンは右腸骨翼の亀裂骨折で8週間から10週間の欠場となることがわかった。
サンダーは現在9勝2敗で西カンファレンス首位と、昨シーズンのプレーオフ第1シードが偶然ではないことを証明する強さを見せている。だが、中心メンバーの1人であるホルムグレンの長期離脱が大きなマイナスとなるのは間違いない。オフにFAで獲得したアイザイア・ハーテンシュテインがプレシーズンで負った左手の故障からの復帰できていない中、インサイドの深刻な駒不足に陥ったサンダーにとっては大きな試練を迎える。
故障は不可抗力ではあるが、ここまで各チームの主力選手が相次いで不在となるのは健全ではなく、試合全体のレベルを下げることに繋がっていく。リーグとしても故障に対する新たな向き合い方を模索していく必要がありそうだ。