ロビンソン離脱の穴を埋めていたハーテンシュタインはFAで移籍

ニックスのセンター、ミッチェル・ロビンソンが昨シーズンに負った足首の故障の影響で12月、もしくは1月にならないと復帰できない可能性が出てきた。昨年12月に左足首を負傷して手術を実施し、3月下旬にようやく復帰を果たすが、ペイサーズとのカンファレンス・セミファイナルで再び足首を痛め、初戦に出場しただけで残り試合を欠場していた。

26歳のロビンソンは、ドラフト2巡指名でニックスに入団後、プロ3年目の2020-21シーズンから先発を務めている。213cmの彼は、キャリア平均8.0得点が示すように得点面での貢献はあまり大きくない。しかし、堅実なディフェンス力の持ち主で、さらにオフェンスリバウンドに関してはリーグ屈指の能力を持っている。昨シーズンも1試合平均8.5リバウンドだったが、その内の半分以上となる4.6本はオフェンスリバウンドで挙げた。

また、2021-22シーズンも平均8.6リバウンドの内、オフェンスリバウンドが4.1本、その翌シーズンも平均9.4リバウンドの内、オフェンスリバウンドが4.5本と安定して味方にセカンドチャンスを提供している。一方で大きな課題は故障の多さで、31試合出場に終わった昨シーズンだけでなく、2022-23シーズンも58試合出場に留まるなどキャリア6年間で70試合以上の出場は一度しかない。

今オフ、ニックスはロビンソン離脱の穴を埋めていたビッグマンのアイザイア・ハーテンシュタインがFAでサンダーに移籍。サラリーキャップの関係から、サンダーの提示した3年8700万ドル(約125億円)に対抗できないのは致し方なかった。

ハーテンシュタインの移籍は痛手だが、ロビンソンが復帰することで対応できると目論んでいた首脳陣にとって、復帰が遅れるのは大きな誤算となる。現状、センターはジェリコ・シムズ、プレシャス・アチウワと実績不足の2人で心もとない。シーズン序盤は、先日に指揮官のトム・シボドーが言及したジュリアス・ランドルをセンター起用するスモールラインナップを使う時間帯が増えることは避けられない状況だ。