ジェームズ・ハーデン

写真=Getty Images

「こんな機会は全員が得られるものではない」

今夏に中国で行われる、バスケットボールのワールドカップの組み合わせ抽選が行われ、世界ランキング1位のアメリカは、1次グループでトルコ(17位)、チェコ(24位)、そして日本(48位)と同じグループEに入った。

優勝候補筆頭のアメリカで注目されるのは、NBAのスーパースターが出場するかどうかだが、予選の組み合わせが決まった翌日、ロケッツのジェームズ・ハーデンが出場を希望した。

ハーデンは「もちろん出場したい。自分の国を代表する機会で、バスケットボールをプレーできる。自分が大好きなことだからね。チャンスがあれば出場するつもり。こんな機会は全員が得られるものではないしね。バスケットボール選手にとって、国を代表して戦うことは最高の舞台の一つなのだから」と、コメントした。

USAバスケットボール(USAB)は、グレッグ・ポポビッチが率いる2018-20男子代表35名のロスターを昨年の春に発表済みで、ハーデン以外にも、レブロン・ジェームズ、ケビン・デュラント、ステフィン・カリーなど、そのメンバーはNBAを代表するトッププレーヤーばかり。もっとも、6月までNBAのプレーオフが続く関係で、休養を理由に出場を辞退する選手も出てくるだろう。そのため、もしハーデンが出場を決断すれば、大きなニュースになる。

今はロケッツでのシーズンに集中しているハーデンは「今はNBAのシーズン中で、優勝という目標がある。みんなが各々のチームと街を代表してプレーしている」と語ったが、「それでも、どこ出身だろうと国全体のためにプレーするわけで、母国を代表してプレーできるチームの一員になれるのは素晴らしいこと」と話すなど、出場に前向きだ。

ハーデンは、2012年のロンドン五輪、2014年のワールドカップに出場し、アメリカの金メダル獲得に貢献した。ハーデンがチームUSAのジャージーを着て、日本代表の前に立ちはだかる瞬間が訪れるかどうか、NBAシーズン終了後の決断を待ちたい。