B.LEAGUE JET

文=鈴木健一郎 写真=B.LEAGUE

「Bリーグの応援はスカイマークで行こうと(笑)」

昨日、羽田空港に隣接するスカイマークの格納庫で『B.LEAGUE JET』のお披露目が行われた。これは昨年に続いて「バスケに卒業はない」をテーマに様々な企画を行う『B.FES』の一環。スカイマークのボーイング737-800型機がB.LEAGUE仕様にラッピングされ、機体の左右には井上雄彦によるキャラクターが大きく描かれた。この『B.LEAGUE JET』はスカイマークが保有する27機の一つで、どの路線で飛ぶかは前日まで分からないものの、今日から2020年9月頃までスカイマークの全路線で運航される。

大河正明チェアマンは「プロ野球とかピカチュウだったり、その世代を代表するようなものしかジェットにはならない。Bリーグのジェットが飛ぶのは夢のよう。Bリーグのファン、選手、夢を乗せて飛行機が飛んでいく。そして地方それぞれ各地でBリーグの試合が行われる。一つひとつが地方には大きいこと」と企画の実現に感慨深げ。

スカイマーク代表取締役会長を務める佐山展生と大河は、洛星中学、高校の同窓生という縁もあり、出会いからこの『B.LEAGUE JET』の実施決定まではトントン拍子に進んだようだ。

佐山代表は「あちこち試合を見ているが、かなり盛り上がっている。こういうスポーツの盛り上がりは直線的ではなく加速度的に来ますから、これからワールドカップ、オリンピックと飛躍していただきたい」とBリーグ、日本バスケへの期待を語るとともに、「Bリーグの応援はスカイマークで行こうと、お願いしたい(笑)」とアピールも忘れなかった。

B.LEAGUE JET

「空を飛ぶということで、バスケも羽ばたけるように」

会見には馬場雄大(アルバルク東京)、張本天傑(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)、眞庭城聖(茨城ロボッツ)の3選手も登場。スカイマークでは何度もラッピングを行ってきたが、格納庫での会見は初めてとあって、全員が飛行機の大きさと会場の雰囲気に圧倒された様子。

馬場雄大は「外観のBリーグという文字にインパクトがあって人目を引き、Bリーグを知る良い機会になると思います。一緒に盛り上げて行こうという気持ちに感謝をしつつ、僕たち選手はプレーで頑張っていきたい」と、『B.LEAGUE JET』の運航に大いに刺激を受けていた。

機体だけでなく機内もヘッドレストカバーがBリーグ仕様に。キャビンアテンダントもBリーグ仕様の衣装を着るとのこと。機内に乗り込んだ張本は「白と黒のカバーがカッコいいです」とベタ褒め。「197cmの僕でも足元が広くて快適に座れるんです」とスカイマーク関係者を喜ばせた。

眞庭がプレーするのは茨城ロボッツ。茨城空港にもスカイマークは就航しており、『B.LEAGUE JET』が見られるチャンスはありそうだ。「空を飛ぶということで、バスケも羽ばたけるように。縁起が良いです(笑)」と、眞庭はベテランらしい巧みなコメント。「今はB2なので、この2人と同じ舞台で戦えるように」とB1昇格を強く意識するとともに、「茨城県は魅力最下位の県と言われているので、それをバスケでどこまで順位を上げられるかを意識してやっていきたい」と力強く意気込みを語った。

スカイマークの佐山会長は、これに続く新たな取り組みにも意欲的。「Bリーグさん、我々スカイマーク、お客様や応援するファンの方々にもメリットがある。そんなWin-Winのコラボをやっていきたい」と語った。

『B.LEAGUE JET』が飛ぶ空の下、日本のバスケットボールがさらなる飛躍を遂げることに期待したい。

B.LEAGUE JET