ドレイモンド・グリーン、『逆心理学』を用いケビン・デュラントの気持ちを奮い立たせることに成功

2017/02/09
NBA&海外
972

写真=Getty Images

オーバータイムで敗れたキングス戦で僅か10本しかシュートを打たなかった姿勢を批判、ベンチで大激論に発展

2月4日、ウォリアーズは敵地でキングスと対戦し、オーバータイムの末に106-109で敗れた。ウォリアーズがシーズン8敗目を喫したこと以上に注目されたのは、試合後のコート上で起きたドレイモンド・グリーンとケビン・デュラントの口論だった。グリーンに罵声を浴びせられたデュラントは応戦し、あまりの激しさにチームメートも割って入るほどの騒ぎへと発展したのだ。

しかし当事者のグリーンは、2月7日の練習後に「この程度のことをいちいち問題にする連中は『敗者』だよ」と平然とコメントした。「だいたい『勝者』のチームであれば、こんなことは日常茶飯事なんだ」

キングス戦でフィールドゴールをわずか10本しか打たなかったデュラントの消極的な姿勢を正すため、グリーンはわざと強い表現を使って挑発した。デュラントから強い反応を得られたのは狙いどおりの結果だと『ESPN』は伝えている。

チーム内に亀裂が入りかねないほどの言い争いだったが、『ESPN』によれば、グリーンとデュラントは5日にNFLスーパーボウルを一緒に仲良くテレビで観戦したそうだ。

戦う集団となるには、歯に衣着せぬ意見を言い合い、それで選手個々から勝利に対する強い意欲、情熱を引き出し合うことが必要になる。相手をリスペクトすることも大事だが、勝つために必要であれば直接的な表現を使い、時には衝突も辞さない気構えが、スポーツチームには求められるのだ。

他者に何かをさせる際、わざと挑発することで相手をコントロールする『逆心理学』という手法が存在する。ステファン・カリーと共存するため、少ないシュート機会を効率的に生かすことでケミストリーが構築されたウォリアーズだが、ここからプレーオフに向けてチームの連携や結束はさらに高めていかなければならない。

もちろん、これまで以上にデュラントの攻撃力に頼るべき場面も出てくる。その時にデュラントが消極的になるのではなく、自ら試合を決めに行く姿勢を持ってもらいたい。それを狙って今回の口論を仕掛けたのだとすれば、グリーンは相当な策士だ。この『作戦』が成功したかどうか、8日のブルズ戦で確認したい。

試合中にコミュニケーションを取るカリー、デュラント、グリーン。今回のように思っていることを正直にぶつけ合うことでチームの絆を深めていく。