大学の同一シーズンに得点とアシスト2部門でトップに立った共通点を持つ2人

今年のNBAオールスターゲームは、ウォリアーズのステフィン・カリーとWNBAリバティに在籍するサブリナ・イオネスクによる3ポイントシュート対決が注目を集めた。カリーが29-26で勝利し大きな盛り上がりを見せたが、カリーとイオネスクが対戦するきっかけとなったのは、彼女が昨年のWNBAオールスターの3ポイントコンテストで37得点(最大40得点)と驚異的な記録をマークしたためだ。これは2021年のカリー、2023年のタイリース・ハリバートンが記録した30得点を大きく上回っていた。

この対決に刺激を受けたのか、ホークスのトレイ・ヤングも男女シューター対決への意欲を見せている。ヤングが望んでいる対戦相手は、今年の大学女子No.1選手であるアイオワ大のケイトリン・クラークだ。大学1年生の頃から大学界屈指のスコアラーであるクラークだが、4年生の今シーズンも平均32.3得点、8.7アシストと両部門で全米トップに立つなど大暴れしている。数日前にはNBAの名選手であるピート・マラビッチの記録を抜き、NCAA1部における男女両方での通算得点で歴代1位に浮上するなど、今年のWNBAドラフトで全体1位指名が確実な若きスーパースターだ。そして、ヤングはクラークの活躍ぶりをSNSで何度も取り上げて賞賛するなど、2人は普段から親交がある。

『Bleacher Report』の取材に対し、ヤングは「もちろん、(チャンスがあったら)そうするよ」とクラークとの対決について語る。「これまで大学時代を通して彼女と話す機会はあった。そして、大学で1シーズンに得点、アシストの両方で全米トップというクレイジーなスタッツを残しているのは僕たちだけだ。(クラークとの対戦となったら)今までの3ポイントコンテストよりもっと練習しないといけない。しっかりと準備をするのは確かだね」

左手小指の負傷で離脱中と、今シーズンのヤングは低迷するチームと同じように本来のパフォーマンスを発揮できていない。来シーズンはオールスターに選出されるような活躍を見せ、クラークとの対決が実現することに期待したい。