新しいフットボール部門代表、ヘッドコーチの選考に携わることに

敏腕フロントとしてウォリアーズに4度のNBAタイトルをもたらしたボブ・マイヤーズが、北米のプロアメリカンフットボールリーグ『NFL』のコマンダーズで再び編成業務をサポートすることがわかった。

48歳のマイヤーズは、ウォリアーズのゼネラルマネジャー、バスケットボール部門代表として2015年、17年、18年、22年のNBA制覇に大きく貢献。ヘッドコーチの経験がなかったスティーブ・カーをこれに抜擢すると、ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンの生え抜きをコアメンバーにした見事なチーム作りでウォリアーズに黄金時代をもたらした。

2015年と17年に、その年最も優秀なゼネラルマネージャーに贈られる『エクゼクティブ・オブ・ザ・イヤー』を受賞したマイヤーズは、個人としてもその能力を高く評価されていた。しかし、2023年5月にウォリアーズを離れると、同年8月にスポーツ専門局『ESPN』にNBAアナリストとして加入している。

ワシントンD.C.を本拠地とするコマンダーズは、NFLを代表する名門チームの1つだが、2023シーズンは4️勝13敗とリーグ下位に低迷。また、最後にプレーオフで勝利したのは2005年と、上位に食い込めない時代が続いている。そんな中、2023年からコマンダーズの新オーナーとなったジョー・ハリスと旧知の仲であることが、マイヤーズの今回の仕事に繋がった。

ただ、マイヤーズはウォリアーズ時代のようにチーム編成に全面的に関与するわけではなく、現時点ではコマンダーズの新たなフットボール部門代表、ヘッドコーチの選考を手伝うのみと見られる。

勝てる組織を作るために必要なリーダーの資質は、どの競技にも共通している部分はあるだろう。それを見抜ける審美眼をマイヤーズが持っていることは、ウォリアーズでの実績が示している。それでもアメリカンフットボールという別の競技のチーム編成の最高責任者、さらにヘッドコーチの選考に関わるのは異例のことだ。

マイヤーズが関わることで、コマンダーズが誰をヘッドコーチに選ぶのかが、全米のスポーツ界からより大きな注目を集めることは間違いない。