16点ビハインドから1点差まで迫られるも逆転を許さず
ウインターカップ女子決勝で京都精華学園と岐阜女子が対戦した。
序盤は拮抗するも、シンプルな1on1ではなくチームプレーの中からディマロジェシカを生かした京都精華が徐々にリードする展開に。絈野夏海が厳しいマークをかいくぐって高確率でシュートを決めていくが、堀内桜花と八木悠香の波状攻撃を止められずに点差は広がっていく。第2クォーターにはシューターの橋本芽依が2本の3ポイントシュートを沈めて点差を2桁に乗せると、ジェシカがジュフハディジャトゥとの留学生マッチアップでアドバンテージを握り、36-24で前半を終えた。
その後も京都精華のペースが続くと、後半開始約4分には桃井優の3ポイントシュートが決まり、この試合最大となる16点までリードを広げた。
しかし、ここから岐阜女子の反撃が始まる。これまでと同様に丁寧にジェシカへのダブルチームを続けたことで、ジェシカのフラストレーションが溜まり得点が伸び悩んだ。オフェンス面では、桜花学園戦の最終クォーターに7本の3ポイントシュートを決める爆発力を見せた絈野が再び覚醒。3ポイントシュートに速攻と持ち味のオフェンス力を発揮し、10-0のランを牽引し47-49と肉薄して第3クォーターを終えた。
最終クォーター開始約3分、岐阜女子は絈野の3ポイントシュートでついに1点差まで迫ったが、結果的に反撃はここまでだった。京都精華は直後に堀内の3点プレーで悪い流れを断つと、ジェシカが要所で得点。さらに八木が身体を張った泥臭いプレーに加え、高いIQを生かし安定感を与える。残り24秒、八木のフリースローが決まりで7点差にしたところで勝負アリ。猛追されるも逆転を許さなかった京都精華が最終スコア63-59で勝利し、ウインターカップ連覇を達成した。