秋田ノーザンハピネッツ

後半に逆転を許すもバランスアタックで崩れず勝利

秋田ノーザンハピネッツvs横浜ビー・コルセアーズの第1戦。

前半はホームの秋田がペースをつかむ。ボールと人が良く動き、連携プレーから得点を重ねると、開始約5分には熊谷航のバスケット・カウントで早くも2桁のリードを奪い、タナー・ライスナーもファーストショットで3ポイントシュートを成功させた。その後、長距離砲を決められ点差を詰められたものの、7人が得点するチームバスケで25-19と先行した。第2クォーターに入るとジェロード・ユトフにディープスリーなど連続得点を許し1ポゼッション差に詰められるシーンもあったが、再びチームバスケで突き放すと、赤穂雷太のコーナースリーで締めて52-41と2桁リードで前半を終えた。

後半に入ると、河村勇輝がギアを上げた横浜BCの逆襲が始まる。前半はわずか4得点と封じられていた河村だったが、2連続で3ポイントシュートを成功させると、さらに鋭いドライブからバスケット・カウントを誘発。一気に点差を詰めると、残り2分39秒に河村の得点でついに逆転した。

それでも、秋田は保岡龍斗が強気に3ポイントシュートを沈めてこのピンチをしのぐと、スティーブ・ザックがインサイドで踏ん張り、4点をリードして最終クォーターを迎えた。その後も保岡が要所で貴重な3ポイントシュートを沈め、赤穂がミスマッチを突いてインサイドでスコアするなど、的を絞らせないオフェンスで得点を積み重ねる。さらに河村へのマークを徹底し、残り1分を切るまでフィールドゴール成功を許さなかったことで流れを渡さなかった。そして残り1分8秒、古川孝敏がプルアップを沈めて点差を2桁にしたところで勝負アリ。最終スコア93-85で勝利し、バイウィーク後の連勝を4に伸ばした。

チームハイの17得点を挙げた保岡を筆頭に、秋田は6人が9得点以上を挙げるバランスアタックを見せ、今シーズン最多の93点までスコアを伸ばした。前田顕蔵ヘッドコーチも「インサイドで(得点が)取れたり、得点が分散されることで、非常に良いチームバスケットができた」と手応えをつかんだようだ。

一方、敗れた横浜BCの青木勇人ヘッドコーチは課題のディフェンスリバウンドを克服できず、「セカンドチャンスポイントでこれだけ差をつけられると、全部を抑えることは難しくなってくる」と言い、オフェンスリバウンドで7-18、セカンドチャンスポイントで10-19と水をあけられた点を敗因に挙げた。