ジェームズ・ハーデン

「他の選手たちがプレーしやすくなるにはどうしたらいいのか考えながらプレーしていた」

現地6日、クリッパーズはアウェーでニックスと対戦した。先日トレードで加入したジェームズ・ハーデンがデビューを果たしたが、97-111で敗れた。

試合は第3クォーター終了時点で76-76と互角だったが、第4クォーターに入ると、この日26得点を挙げたRJ・バレットの得点などによって、ニックスが残り9分半の時点でリードを一気に10点にまで広げる。これで流れをつかんだニックスは、このクォーターだけで計12アシストとボールがよくまわり効果的に得点。逆にクリッパーズは、計7つのターンオーバーとオフェンスが沈黙し、第4クォーターに圧倒されたことで敗れた。

大きな注目を集めたハーデンは、31分22秒のプレータイムでフィールドゴール9本中6本成功の17得点6アシスト3リバウンドを記録。反省点はいろいろとあるが及第点と言える内容だった。試合後に本人は「なんだか変な感じだ」と振り返り、入団会見でも強調した、チームのシステムの一部として周りを生かしていくことを意識したと続ける。

「プレシーズンゲームも出ていないし、トレーニングキャンプも十分に参加していなかった。だから自分のバスケットボールに関する直感、ここ数年にわたって自分がやってきたことを試みた。そして、他の選手たちがプレーしやすくなるにはどうしたらいいのか考えながらプレーしていた」

そして、調整不足のままのシーズン開幕に「疲れたよ」と率直な気持ちを明かし、チームにフィットするには数試合が必要と見ている。

「クリッパーズのペースは速い。アジャストして慣れていくには数試合かかるだろう。ただ、それ以外はいつもと同じバスケットボールだ」

この試合、クリッパーズはカワイ・レナード、ポール・ジョージ、ラッセル・ウェストブルックにハーデンと、スター選手たちがそろって先発出場した。チームの看板選手として実績十分な4人がうまく共存できるのか、懐疑的な声も少なくないが、この試合のフィールドゴール試投数はレナードが16本、ウェストブルックが13本、ジョージが11本にハーデンが9本とうまくシェアできていた。

この共存が機能していくには、ハーデンが黒子として3人をいかに生かせるかが重要なポイントとなっていくはずだ。