千葉ジェッツ内外バランスの良いオフェンスを展開し、第3クォーターを26-12と圧倒

東アジアスーパーリーグ(EASL)の開幕戦で千葉ジェッツがTNT Tropang GIGA(フィリピン)と対戦した。

千葉Jの先発は富樫勇樹、大倉颯太、アイラ・ブラウン、ディー・ジェイ・ステフェンズ、ジャスティン・マッツの5人。アイラのセカンドチャンスポイントで先制し、大倉も3ポイントシュートを射抜けば、速攻も成功させるなどオフェンスが機能して先行する。だが、相手のドライブをなかなか止められず、ローテーションが間に合わずに高確率で3ポイントシュートを決められると、残り2分にはドライブからバスケット・カウントを許し、逆転された。直後にタイムアウトを取って立て直すが、21-22とビハインドを背負ったまま第1クォーターを終えた。

第2クォーターに入り、いきなり3ポイントシュートを決められて出鼻を挫かれると、オフェンスリバウンドを獲得してもセカンドチャンスポイントに繋げられず逆にワンマン速攻を許してしまう。開始2分過ぎには、富樫が早くも個人3つ目のファウルを犯してしまった。

24秒バイオレーションを誘発した直後にバックコートでボールを奪われてイージーシュートを許すなど、その後も苦しい時間が続いた。それでも、序盤に苦しんだペイントアタックに慣れ始めると、タフなミドルシュートを打たせ続けて失点を最小限に抑えた。こうして徐々にディフェンスが機能し始めると、3ポイントシュートに速攻と得意の展開も生まれ始めた。フリースローを決め切れず、イージーミスもいくつかあったが、ステフェンズの3ポイントシュートで逆転し45-44で前半を終えた。

後半に入ると、正しいスペーシングからインサイドにボールを入れ、1on1をしやすい状況を作ったことでペイントエリアからの得点が伸び始める。インサイドでの合わせも生まれ、ディフェンスが中を絞った際には外から射抜く理想のオフェンスを展開した。オフェンスが機能したことでディフェンスの強度も増し、前半に許したイージーな失点はほとんど見られなかった。開始4分半でリードを2桁に乗せると、途中出場の金近が2本連続で3ポイントシュートを成功させるなど勢いは衰えず、26-12のビッグクォーターを作った。

千葉Jはその後も攻守で相手を上回る。富樫はシュートタッチが悪い中、自分のシュートに固執せず味方を生かすプレーに終始し、リズムをもたらした。金近は少しでも打てる間合いと判断すると、積極的にシュートを打ち続け試合を通じて6本の3ポイントシュートを沈めた。こうして、前半はわずかに1点リードと苦しんだものの、後半に立て直した千葉Jが93-75で快勝した。

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