エリック・スポールストラ

「マニラでの試合で観客の熱狂、多くのファンの姿を見られることに興奮している」

FIBAワールドカップ2023の優勝候補筆頭とされるアメリカ代表は、グループリーグからフィリピンに滞在する。今回の代表メンバー、スタッフの中で最もフィリピンと深い繋がりを持っているのが、アシスタントコーチを務めるエリック・スポールストラだ。

現在ヒートのヘッドコーチを務めるスポールストラは生まれも育ちもアメリカだが、母親はフィリピン出身。『FIBA.com』によるとスポールストラは、フィリピンで開催される大舞台にアメリカ代表の一員として参加できることに特別な意義を感じているという。

「長年にわたってアメリカ代表の活動に参加することは、私の夢の一つだった。そして今回、ワールドカップが(フィリピンの)マニラで開催される。私はアメリカ人であることに誇りを持っているし、同じくフィリピン人の血を受け継いでいることも誇りだ」

バスケットボールはフィリピンの国技になっているほど一大人気スポーツであり、ワールドカップのアメリカ代表戦が大きな注目を集めることは間違いない。同国のバスケ熱をよく知るスポールストラも、以下のように語っている。

「マニラでの試合で観客の熱狂、多くのファンの姿を見られることに興奮している。アメリカ代表のみんなにとって、ファンの盛り上がりを見るのはとても素晴らしいことだと思う。僕たちは本当によくしてもらえるだろうね」

さらにスポールストラは「もちろん、フィリピンには僕の親族がいる」と、自分が中心となってチームをもてなしたいとも考えているようで、「いくつかのフィリピン料理を食べさせたいね。トニー叔父さんの作るルンピア(フィリピン風春巻き)はとても美味しいから、みんなにも試してもらおうかなと思っているよ」と興奮気味だ。

ワールドカップで優勝するにはグループリーグ、2次ラウンド、決勝トーナメントと全8試合をこなす必要がある。慣れない異国の地に2週間以上も滞在し、過密スケジュールで試合をこなすのは心身ともにタフなことだ。フィリピンをよく知るスポールストラのコート内外におけるサポートは、アメリカ代表の王座奪還の大きな助けになるに違いない。