ドワイト・ハワード

「パンチ1発で20万ドルの罰金」

かつてマジックやレイカーズで活躍し、無所属で2022-23シーズンを過ごした後に現在はT1リーグ(台湾)の桃園レオパーズでプレーするドワイト・ハワード。強靭な肉体を持つ彼は気性の荒い選手としても知られているが、実はコート上でケンカ沙汰のトラブルを起こすことはほとんどない。

やや意外とも思える冷静な態度についてメディアから尋ねられたハワードは、その理由について「大金を失ってしまうから」と明かした。「ケンカは怖くなかったけど、何故そんなことに巻き込まれなければならないのか、と思っていた。試合中にケンカをすると大金を失ってしまうんだ。ケンカしただけで何百ドル、何千ドルの罰金が待っている」

また「パンチ1発で20万ドルの罰金になり得るし、出場停止になれば100万ドルや200万ドルの損失になるんだよ。ケンカにそれだけの価値があるのかい?」と語っている。

ハワードがこれまでのキャリアで稼いだ金額は2億4500万ドルに達するとも言われているが、そんな彼にとっても20万ドルが大金であることには変わりないのだろう。

ちなみにハワードは、レオパーズ移籍後の台湾ビア・ヒーローベアーズとの一戦で大乱闘に巻き込まれ、退場処分を受けている。しかし「ケンカに罰金を払うほどの価値はない」という言葉通り、映像を見る限りでは彼にケンカをする意思はなく、むしろ乱闘を止めようとしているようにも見えた。

この一件でハワードに罰金が科されたとの報道はないが、インタビューの場であらためて自らの意思を表明しておきたかったのかもしれない。