マシュー・デラベドバ、ソン・メイカーといった元NBA選手のベテランたちも落選

8月25日より開催される「FIBAワールドカップ2023」において、日本代表と同じグループEに入っているオーストラリア代表は、最終ロスター12名に向けたチーム作りも佳境を迎えている。現地6日、代表候補選手を18名から15名へと絞り、元NBA選手のソン・メイカーにサム・フローリング、キアヌ・ピンダーをカット。さらに現地9日にはNBAでも実績豊富なマシュー・デラベトバとウィル・マクドウェル・ホワイトも落選し、残り13名となった。

オーストラリア代表は9日までケアンズで強化合宿を実施し、NCAAの強豪ヒューストン大との練習試合では99-65と快勝している。その後メルボルンへと移動し14日、16日、17日にベネズエラ、ブラジル、南スーダンと練習試合を行う。また、ワールドカップ開催地である沖縄入り前の20日には、東京・有明アリーナでフランス代表との一戦も予定されている。

ブライアン・ゴージャンヘッドコーチは、カットすることの大変さについてこのように語っている。「このチームは、とてもタレントが揃ってエリートの集団だ。だから沖縄に行くのに12名へと絞るのは簡単なことではない。もし、全員を連れていけるならもちろんそうしたい。これはスポーツにおいて最も辛い部分だけど、カットしないといけない。私たちは前に進み続ける」

今回の13名にはニック・ケイ(島根スサノオマジック)に加え、パティ・ミルズ(ホークス)、ジョー・イングルス(マジック)、ジョック・ランデール(ロケッツ)、マティース・サイブル(トレイルブレイザーズ)、ジョシュ・グリーンとダンテ・エクザム(ともにマーベリックス)といったNBA組。さらにクリス・ゴールディング、デュロプ・リースと東京五輪の銅メダルメンバーでもある9名が含まれている。他にはNBA有数の若手司令塔であるジョシュ・ギティ(サンダー)にジャック・ホワイト(サンダー)、ゼイビア・クック(ウィザーズ)、ダイソン・ダニエルズ(ペリカンズ)と若手が名を連ねている。

まだ、12名に絞り込んでいない要因として、先発センターを務める予定のランデールが故障中で、メルボルンでの強化試合を欠場予定である点が挙げられる。Bリーグファンとしては、このまま多くのNBA選手たちと一緒にケイが最終ロスターに残り、日本との試合でコートに立つことを期待したい。