ドラフト外入団から様々な実績を残したキャリアに誇り
今シーズン限りでの現役引退を表明していたユドニス・ハズレムが自身のInstagramを更新した。
「20年……。この20年間が何を意味するのか、それを言葉にするのは不可能だけど、みんななら分かってくれると思う」。そう最初に綴ると、自身のキャリアを振り返りつつ、あらためて引退への思いやファンへの感謝を表した。
「ゲームから悔いなく去ることができるのは、とても幸せなことだと思っている。優勝、称賛、兄弟愛、心穏やかでいられないよ。ドラフト外入団から3度のチャンピオン、オールルーキー2ndチーム、チームメート・オブ・ザ・イヤー、NBAファイナルに出場した最年長選手、ヒートの歴代最多リバウンド王に最長在籍選手……」
「この旅には浮き沈みがあったけど、本当に感謝しているし、不満はまったくない!マイアミの皆さんのおかげで全てが報われた。これからは家族とビジネスマンとしての時間に」
自身でも挙げたように、ハズレムは一つのチームで20年以上のキャリアを過ごした選手としてコービー・ブライアント(レイカーズで20年)とダーク・ノビツキー(マーベリックスで21年)に続いて、3人目となった。また、地元出身選手が故郷のクラブで20年プレーし続けたのは初めてのケースとなる。
そんなハズレムはヒートでレギュラーシーズン879試合に出場し、平均24.7分のプレータイムで7.5得点、6.6リバウンドを記録し、球団記録となる5791リバウンドを残した。NBAファイナルでナゲッツに1勝4敗で敗れ、ヒートのシーズンが終わるとともにユニフォームを脱ぐことになったが、彼がヒートの一員であることに変わりはない。遠からず彼の40番は永久欠番となり、アリーナの壁を飾ることになるだろう。ヒートのハードワークを体現する伝道者はこれからもマイアミの人々に良い影響を与えていくに違いない。