八村塁

1200万ドル(約16億円)から1500万ドル(約20億円)の複数年契約が濃厚

レイカーズは八村塁に対してクオリファイング・オファーを提示した。八村はこれで制限付きフリーエージェントとなる。

2019-20シーズンのNBAドラフトでウィザーズに指名された八村は、4年目の今シーズン途中にレイカーズに移籍。ウィザーズでは2年目をピークにチーム事情もあってプレータイムが減り、徐々に評価を落としていたが、レイカーズでは攻守にエネルギー全開のプレーを見せ、評価を急浮上させた。

ルーキー契約の4年目を終えた選手に対して、チームはクオリファイング・オファーを提示できる。八村は来シーズンが最終年となる850万ドル(約12億円)の契約を残している。まずこの契約が保証された上で、制限付きフリーエージェントとして他チームとの交渉が認められる。八村は自由に他チームと交渉できるが、好条件を提示されて合意しても、優先権を持つレイカーズはそれと同じ条件で八村を引き留めることができる。

今オフに制限付きフリーエージェントとなるのは既定路線ではあったが、八村としてはここまで4シーズンのNBAキャリアが評価され、大きな契約を得ることに繋がるステップとなる。

新契約を結んでのレイカーズ残留が有力だが、キャップスペースに余裕のないレイカーズにはマッチできない大型契約が他のチームから飛び込んでくる可能性もある。

今回のプレーオフではナゲッツが圧倒的な強さを見せ付けて優勝を果たした。ニコラ・ヨキッチのオールラウンドは働きは真似できないが、多くのチームが取り入れたいと考えているのはサイズがあって動けるパワーフォワードのアーロン・ゴードンが見せた、攻守にダイナミックかつ献身的なプレーだ。八村の身体能力、エナジー全開のプレースタイルはゴードンに繋がるところがあり、今の『トレンド』に合っているとも言える。多くの要素が絡むだけに先行きを見通すのは難しいが、1200万ドル(約16億円)から1500万ドル(約20億円)の複数年契約を八村は得ることになりそうだ。

レイカーズでは、同じくオースティン・リーブスも制限付きフリーエージェントになることが決まっている。