ニコラ・ヨキッチ

指揮官マローンは50万人のファンを前に「王朝を作ろう!」

NBA47年目にして初優勝を果たしたナゲッツが、デンバーでパレードを行った。

攻守に最高のパフォーマンスを見せてチームを牽引したニコラ・ヨキッチは、直近の2年連続でシーズンMVPを勝ち取った後、今回はファイナルMVPを受賞した。それでも優勝を決めた夜の時点で、皮肉屋の彼は喜んではいても「仕事は終わった。ようやく家に帰れる」と語り、優勝パレードがあると聞かされると頭を抱えて「帰りたいんだけどね」とこぼした。

現地6月15日のパレードにヨキッチが来るのかどうか心配する声もあったが、ヨキッチのこういう態度の大部分はジョークだ。彼はファイナルMVPのトロフィーと愛娘とともに現れ、「誰よりも楽しそうに」とは言わないまでも、十分にパレードを満喫した。

デンバーのダウンタウンを走り、市庁舎に設けられた特設会場まで。ここには推定50万人のファンが集まった。ヨキッチは終始うれしそうに、それでも小さな娘と常に一緒にいたために、他のチームメートのようにビールやシャンパンを浴びることなく、パレードを楽しんだ。

ステージに上がってのスピーチでヨキッチは言う。「パレードには出たくないんだけど、このパレードは悪くないね。本当にすごいよ。みんな集まってくれてありがとう。これはあなたたちのためのパレードだ」

ヘッドコーチのマイケル・マローンのスピーチも紹介しておこう。壇上に立ってまず「聞こえるか!」とファンを何度か煽って大声を出させた指揮官は、「素晴らしい選手、コーチングスタッフ、フロントオフィス、オーナーシップのおかげで優勝することができた。しかしもっと重要なのは、今日50万人の皆さんと一緒にお祝いができることだ。これで一つ優勝した。まだ優勝したいかい!? 聞こえないぞ、聞こえないぞ!」

50万人のファンは、ここで一番の盛り上がりを見せ、大声を上げた。マローンは満足そうに言った。「王朝を作ろう。みんな愛してる!」