ニコラ・ヨキッチ

「ナゲッツは多くの異なるアクションで相手を危険にさらしてくる」

NBAファイナルの第2戦はヒートが111-108で競り勝ち、シリーズを1勝1敗のタイに戻した。

ナゲッツの大黒柱であるニコラ・ヨキッチはこの第2戦で41得点11リバウンド4アシストとモンスターパフォーマンスを見せた。しかし、今年のプレーオフにおいて、ヨキッチが40得点以上を挙げた試合はこれで0勝3敗に。一方、ヨキッチが40得点未満の場合、ナゲッツはここまで12勝1敗と圧倒的な強さを見せている。また、ナゲッツが敗れた4試合の内2試合で、ヨキッチのアシストは6本以下に留まっている。この結果を受け、彼に攻撃の起点として効果的なパスを次々と供給されるよりもシュートを打たせて孤立させるべき、すなわちスコアラーになるように仕向けパサーにさせないことが重要という意見も出てきている。

だが、ヒートのエリック・スポールストラヘッドコーチは、第2戦の試合後の会見でこの質問を受けた際、「それは馬鹿げている」と一刀両断した。「素人目線で言うと、そのような意見も出てくる。彼は素晴らしい選手で、2度に渡ってこの惑星で最高の選手になっている。その選手に対して『彼をスコアラーにさせよう』と言うことはできない」

「ナゲッツは多くの異なるアクションで、相手を危険にさらしてくる。私たちは、自分たちのやるべきことに集中しないといけない。ヨキッチを抑えるためには、多くの部分でハードにプレーすることが求められる。彼には最大限の敬意を払っている」

ちなみにヨキッチ本人は、「アシストとか何かについて気にしていない。僕はプレーしているだけだ。スタッツを考えてプレーすることはない」と、得点やアシストと勝敗の相関関係にまったく興味がないようだ。

今後もヨキッチ対策に関しては多くの注目が集まる。だが、NBAの歴史に残る万能センターに対し『スコアラー』や『パサー』といった視点でヒートが抑えにかかることはない。