ジェイソン・テイタム

ステフィン・カリーの記録を塗り替える、『GAME7』で最多となる51得点

リードチェンジを繰り返す互角の展開だった前半を終えて、55-52でセルティックスがセブンティシクサーズをわずかにリード。それでも後半に入ると試合の流れは一気にセルティックスに傾いた。第3クォーターを33-10と圧倒したセルティックスがそのまま押し切り、112-88で『GAME7』を制した。

チームを強力に牽引したのはジェイソン・テイタムだった。ティップオフからいつも以上にアグレッシブにプレーした彼は前半に25得点を奪い、第3クォーターには17得点でビッグクォーターを作り出す。大差を付けた終盤はベンチに下がったが、42分の出場で51得点13リバウンド5アシスト2スティールと大暴れ。『GAME7』での51得点は、今シーズンのファーストラウンドでウォリアーズのステフィン・カリーがキングス相手に挙げた50得点を塗り替えるNBA新記録だ。

「すごく気合いが入っていた。負ければ終わりだった前回の試合に勝って、僕たちのファンの前に戻ることができたから、この試合は楽しみだった。勝つことだけを考えて臨んだ」とテイタムは言う。「一進一退のシリーズで、前回の試合では前半にオフェンスが機能しなかったけど、ここで立て直す機会があって良かった。素晴らしい気分だよ」

第6戦でのテイタムは第4クォーター途中までフィールドゴール14本中成功わずか1本と大不振。クラッチタイムに3ポイントシュート4本を立て続けに決めて試合には勝ったが、より安定したパフォーマンスが求められていた。それに対して『GAME7』で最高の回答を出したことになる。

セルティックスはただテイタムだけが好調だったわけではなく、チームの総合力でシクサーズを上回った。51得点を挙げたテイタムと25得点のジェイレン・ブラウンがコンスタントに得点を重ねると同時に、ダブルチームが来ればパスをさばき、相手ディフェンスの動きをよく見てボールも選手も動き、チームで良いシュートチャンスを作り出していった。

テイタムは言う。「昨日も試合前も、冗談を言って笑ったりリラックスしていた。楽しんでいる時こそ、僕はベストを発揮できる。結局のところ、バスケットボールはそういうものだと思う。子供の頃と変わらず楽しんでプレーしていれば道は開ける。プレッシャーとか、人に何を言われるかは考えず、ただゲームに集中して楽しむんだ」

「年齢を重ねるにつれ、キャリアを重ねるにつれて成長していきたい。僕はこれまでずっとボールを託され、点を取る選手として見られてきたけど、最高の選手になるために攻守ともに常に力を発揮していきたい。得点だけじゃなく、リバウンドもディフェンスもブロックも、できる限りのことをやりたい。シュートよりもそういう仕事の方がチームメートを勢い付けるのは分かっているしね。そういう意味で、試合に影響を与えて支配したいんだ」

セブンティシクサーズは得点王ジョエル・エンビード、アシスト王ジェームズ・ハーデンを擁しながらもここで敗退となった。後半立ち上がりにセルティックスの勢いに飲み込まれると、チームプレーが消えてしまった。エンビードの個人アタックも相手のチームディフェンスに阻まれ、タイムアウトで立て直そうとするも直後のプレーで簡単にターンオーバーを喫するなど、一度崩れると立て直せず、第4クォーター残り4分を切ったところで主力を下げ、勝負をあきらめた。

2勝3敗から逆転でシリーズを制したセルティックスは、カンファレンスファイナルでヒートと対戦する。