リードを奪い切れない時間が続く中、ハートの得点で勢いに乗る
現地5月2日、ニックス(東カンファレンス5位)とヒート(同8位)のカンファレンスセミファイナル第2戦が行われた。
プレーオフで大活躍を見せるジミー・バトラー不在のヒートは、先発のバム・アデバヨ、ケイレブ・マーティン、マックス・ストゥルースを中心に内外バランス良く得点を重ねる。対するニックスは、復帰したジュリアス・ランドルが前半だけで18得点を挙げて一歩も譲らず、54-51とヒートがわずかにリードして試合を折り返した。
第3クォーターに入ると、序盤こそヒートが連続得点でこの日最大の8点差をつけたが、RJ・バレットが残り6分半にこの日5本目となる3ポイントシュートに成功するなど、ニックスも反撃を見せる。その後は再び1ポゼッションゲームとなり、ヒートが1点リードして最終クォーターへ。
第4クォーター、ゲイブ・ビンセントが身体を張ったテイクチャージから3ポイントシュートを沈めるなど奮起し、残り7分にヒートがリードを6点まで広げる。しかし、ニックスもジェイレン・ブランソンが3ポイントシュートやミドルシュートを立て続けに沈めてヒートの背中をとらえると、残り4分にブランソンが3ポイントシュートに成功し遂にニックスがリードを奪う。
ブランソンの得点で勢いに乗ったニックスは、ジョシュ・ハートの連続コーナースリーや、ランドルのフリースローでリードを6点まで拡大。残り1分を切ると、3ポイントシュートを狙うヒートに対し、スイッチを駆使したタフなディフェンスでイージーシュートを許さない。しかし、失点した残り24秒にランドルが痛恨のバイオレーションを犯すと、直後のスローインからダンカン・ロビンソンにタフスリーを沈められ1ポゼッション差に。だが、このプレーの後のタイムアウト明けに、ハートが3本のフリースローを沈めて粘り強さを見せ、111-105でニックスが勝利をつかんだ。
ニックスは、ブランソン、バレット、ランドルの3人が合計79得点を挙げるなど、先発メンバーだけで99得点をマークし、シリーズ初勝利をホームで挙げた。対するヒートは、チーム全体で3ポイントシュートを17本成功しリードする時間を作ったが、勝負どころでリバウンドが取り切れず連勝とはならなかった。
これで1勝1敗のタイとなったニックスvsヒートは、現地6日にヒートのホームで第3戦が行われる。