トム・ホーバス

「100%コミットできる選手が欲しい」

昨夜、抽選会が終わり、ワールドカップのグループリーグで戦う対戦国が決定した。そして、日本代表の指揮を執るトム・ホーバスが千葉ジェッツvsアルバルク東京の試合前に会見を行った。

日本(FIBAランキング36位)はドイツ(11位)、フィンランド(24位)、オーストラリア(3位)と、NBA選手を擁する強豪国と同グループとなり、ホーバスヘッドコーチも「仕様がない。やるしかないです」と、苦笑いを浮かべた。それでも「相手は関係ない。準備をして良いバスケットを見せたい」と腹をくくり、アジア1位を目標に掲げた。「(前回のワールドカップで)日本は勝ったことがない。2勝か3勝くらいして、目標はアジア1位になりたい。パリ五輪の切符が欲しいです」

ホーバスヘッドコーチは「最初から最後まで、全部がピーク」と言ったが、目標のアジア1位を目指すには2次ラウンドに進出する必要性が高く、初戦のドイツ戦が一番のカギとなりそうだ。そして、対戦する順番が、このグループ内でのFIBAランキングで2位、3位、1位ということについては「これが好き」と持論を語った。「2018年の女子ワールドカップの時は一番強いスペインと最初にやりました。東京オリンピックは最初にフランスとやってアメリカ、ナイジェリア。その時は勝って、負けて、勝った。今回はグループの中で2位、3位、1位です。やったことはないけどこれが好きです。次のラウンドに行くにはドイツに勝つ。それが大きくて、良い結果が出たら良い雰囲気でフィンランド戦に臨める。だから、良い(組み合わせ)かなと思います」

アジア1位を達成するには八村塁や渡邊雄太など、海外組の力は必須だ。ホーバスヘッドコーチももちろん招集を考えているが「100%コミットできる選手が欲しい」と率直な思いを語った。「2人は間違いなくほしいです。でも50%のコミットでは、チームを考えたら良くないです。ドイツも(NBA選手のデニス)シュルーダーの契約問題があるし、そこは分かりません。誰が入るか分からないけどこの雰囲気、このスタイル、このバスケットをやります。やることは変わりません」

そして、「みんなのエネルギーが必要です。ホームコートアドバンテージを作りましょう」と、日本のファンの後押しを願った。