リードを守り切ったサンズ、第3クォーターにブッカーの連続得点を含む18-0に成功

現地4月25日、サンズ(西カンファレンス4位)とクリッパーズ(同5位)のプレーオフファーストラウンド第5戦が行われ、サンズが136-130で勝利。シリーズ戦績4勝1敗でカンファレンスセミファイナルへ進出し、ナゲッツと対戦することが決まった。

サンズはデビン・ブッカーが好調。試合開始からの6分間で10得点と好調で、サンズは彼を中心に得点を重ねる。対するクリッパーズは、ピック&ロールを起点としたパス回しからミドルシュートを沈め、第1クォーターは互角の展開。第2クォーターも一進一退が長く続いたが、残り2分35秒にラッセル・ウェストブルックが3ポイントシュートに成功したクリッパーズが4点差と抜け出す。さらに、イビツァ・ズバッツのフックシュートなどインサイドからも得点を稼いだことで、クォータースコアで40-29と大きく上回り、9点リードで試合を折り返した。

遅れを取ったサンズは、第3クォーター序盤にブッカーの連続得点で流れをつかむと、ケビン・デュラントも1on1から獲得したフリースローや3ポイントシュートから得点を重ねてビハインドを縮め、残り6分18秒にブッカーがファストブレイクから豪快なダンクを決めてリードを奪う。このプレーで勢いに乗ったサンズは、終盤の3分間でブッカーの連続3ポイントシュートを含む18-0のランに成功。17点リードで第4クォーターへ突入すると、途中出場のビスマック・ビオンボがボーンズ・ハイランドのフレグラントファウルを受けながらバスケット・カウントに成功し、20点差をつける。

大量失点を喫し敗戦の色が濃くなったクリッパーズは、セメイソン・プラムリーのオフェンスリバウンドからニコラ・バトゥームの3ポイントシュートなど、ベンチメンバーの活躍で何とか得点を重ねていく。また、普段はスピードを生かしたドライブが持ち味のウェストブルックがボールコントロールに徹したことで、ミスの少ないオフェンスを展開。残り5分には、4連続3ポイントシュートも飛び出して3点差まで迫る。

主導権をクリッパーズに奪われたサンズは、残り3分、mブッカーのフリースローで約3分ぶりの得点に成功。残り1分には、ジョシュ・オコーギーの身体を張ったディフェンスでクリッパーズからこのクォーター初のターンオーバーを誘発させ、デュラントのファストブレイクに繋げてリードを守る。その後もサンズはクリッパーズのファウルで得たフリースローを決めて、130点を超えるハイスコアリングゲームを制した。

サンズは、第3クォーターにオフェンスで存在感を発揮したブッカーが47得点10アシストのダブル・ダブルを達成。後半からギアを上げたデュラントは、ブッカーに次ぐ31得点をマークした。対するクリッパーズは、エースのカワイ・レナード、ポール・ジョージがケガで不在の中、ベンチメンバーだけで58得点を挙げて奮闘したが、サンズの背中をとらえ切ることができず今シーズンを終了した。