横山智那美

パーカーが語ったコービー・ブライアントとのエピソード

4月8日、世界と勝負できる日本人ボーラーを育成するアディダスのプロジェクト『ADIDAS NATIONS TOKYO』の一環でキャンディース・パーカーが来日した。

WNBAのラスベガス・エースに所属するパーカーは198cm83kgのフォワード。WNBAドラフト全体1位でロサンゼルス・スパークスに入団すると、いきなり新人王とMVPを受賞。その後も2度のWNBA優勝、7度のオールスター選出、オリンピックでも2度の金メダル獲得と輝かしいキャリアを歩んできた。

そんなパーカーは都内の小中学生の選手を対象としたクリニックを実施し、その後Wリーグのセミファイナルを観戦した。試合観戦前には、アディダスユーロキャンプ(アディダスバスケットボールが開催する、NBA以外で公式に認可された唯一のドラフト前のキャンプで、過去15年間に150人以上のNBA、またはユーロリーグでプレーするプレーヤーを輩出している。今年初めて、女子のキャンプが開催)に推薦参加予定のトヨタ自動車アンテロープスの横山智那美を激励した。

パーカーが「バスケットボールをプレーする中で一番好きなことは?」と問うと、横山は「勝つこと」と即答。パーカーは「最高の答えよ。私も勝つのは大好き」と、笑顔で答えた。

また、パーカーは今は亡きNBAのスター、コービー・ブライアントの名前を出し、自分の練習に自信を持つことの大切さを説いた。「私はコービー・ブライアントが好きで、彼をずっと見てきました。27、8本くらいシュートを打って6本くらいしか入らない試合もありました。それでも決勝点を決めたのは彼だったの。たくさんミスをしていたにもかかわらず、どうして最後は自信を持って決めることができるのか聞いたことがあったの。そうしたら彼は『練習ではずっと入っているから、確率的に当然次は入るはずだと信じて打った』って。それだけ練習を頑張ってきた自負があるということ。私も一人でずっとシュート練習をしてきました。自分の練習を信じるのよ」

19歳と若く、アーリーエントリーでトヨタ自動車に入団した横山の可能性は無限大だ。パーカーのエールを受け、プレーオフのコートにも立ち、様々な経験を積んでいく彼女の今後の成長が楽しみでならない。