お互いに高いオフェンス力を誇る広島と島根が今シーズン初対戦

三遠ネオフェニックス(19勝29敗/中6位)vs信州ブレイブウォリアーズ(21勝27敗/中4位)
前節の三遠は、名古屋ダイヤモンドドルフィンズに点差を広げ続けられる展開となり完敗だった。細川一輝や山内盛久が奮起したものの、ターンオーバーを22本犯すなど最後まで名古屋Dのディフェンスを攻略することができなかった。信州もハードなディフェンスを遂行するチームなため、同じ轍は踏まないようにしたい。起点となるサーディ・ラベナがいかにアタックしていけるかが鍵となってくるだろう。インサイドでアドバンテージが取れるカイル・オクインを中心にリードを築きたい。

前節は川崎ブレイブサンダース相手に序盤からリードを奪いながらも、後半でひっくり返されて惜敗した信州。第3クォーターで9本の3ポイントシュートをすべて外し得点が滞ったため、今節は40分間クオリティを保っていきたい。第1クォーターで見せた持ち前のディフェンス力と、積極的なアタックを今節でも発揮できるか注目だ。今シーズン2度の対戦で連勝しているものの、2試合とも細川一輝に高確率で3ポイントシュートを決められているため、警戒が必要となる。

琉球ゴールデンキングス(37勝11敗/西2位)vs京都ハンナリーズ(17勝31敗/西7位)
前節は大阪エヴェッサに最終盤で逆転されて惜敗した琉球。地区首位の島根スサノオマジックを追い上げるためにも、これ以上は負けられない状況だ。前節はオフェンス面ではターンオーバーも少なく、オフェンスリバウンドも獲れる理想の展開だったが、相手のフィールドゴール成功率を下げることができなかったため、持ち前のディフェンス力を今一度発揮したいところ。3月22日に行われた前回の対戦では、第3クォーター終盤までビハインドを背負う展開となったため、今節は序盤から主導権を握りたい。

前節、滋賀レイクスとの接戦を制して、苦しかった8連敗を脱出した京都。小澤智将や青木龍史が勝負どころで得点をしっかり決めていたため、今節も日本人選手の得点に期待したい。中も外も抜け目のない琉球のオフェンスに対抗するため、寄りの速さを意識して全員で守る姿勢を見せていきたいところ。前回の対戦では琉球が外したシュートの半分をオフェンスリバウンドで回収されてしまったため、ディフェンスリバウンドに注力できるかがポイントとなる。

広島ドラゴンフライズ(36勝12敗/西3位)vs島根スサノオマジック(41勝7敗/西1位)
地区首位を目指す広島にとっては、ホームを死守したい今節。前節はファイティングイーグルス名古屋に苦戦しながらも、第3クォーター終盤から連続得点を挙げて勝利した。こここにきてディフェンスの強度が上がり、オフェンスでも誰でも得点ができるなど相手ディフェンスに的を絞らせていない。脅威のトランジションを誇る島根相手には、素早いキャッチアップでオフェンスの初動の芽を摘めるかが鍵となる。また、オフェンスの起点となるペリン・ビュフォードに対するディフェンスにも注目だ。

現在18連勝中で、勢いが全く衰えない島根。前節はシーホース三河につけ入る隙を与えずに完勝した。オフェンス力のある広島をチームディフェンスでいかに守るかが勝敗のポイントとなるだろう。ビッグラインナップで挑んでくる広島に対して、ニカ・ウィリアムスや日本人ビッグマンの谷口大智の活躍は必須と言える。また、阿部諒や白濱僚祐のバックコート陣のディフェンスにも注目だ。このカードは今節を含めて今月に4試合組まれているため、地区首位を確固たるものにするためにも落とせない。

秋田ノーザンハピネッツ(24勝24敗/東4位)vsアルバルク東京(36勝12敗/東2位)
前節は茨城ロボッツ相手にリードを許しながらも、粘りに粘って逆転勝ちを収めた秋田。最終クォーターを11失点に抑えたディフェンス力を今節も発揮できるか注目だ。リバウンド力のあるA東京に対して、スティーブ・ザックやケレム・カンターの奮闘は必須となる。さらに、ジャスティン・コブスにアドバンテージを取られないためにもバックコート陣がしつこいディフェンスを続けて、A東京を苦しめられるかが鍵となるだろう。今シーズンの対戦戦績は1勝1敗のため、ホームで勝ち越したい。

前節のA東京は、安藤周人も欠場となりわずか8人での戦いを余儀なくされた。それでも宇都宮のオフェンスをシャットアウトする気迫溢れるディフェンスを見せて見事勝利した。今節も同様の欠場者が見込まれるが、ハードなディフェンスをする秋田相手にも走り負けないよう全員でアグレッシブにプレーしたい。苦しいチーム事情ながら前節25分以上の出場時間で、7得点3オフェンスリバウンドと奮闘した平岩玄の活躍にも期待だ。

レバンガ北海道(14勝34敗/東8位)vs群馬クレインサンダーズ(24勝24敗/東5位)
前節の北海道は、仙台89ERSとのクロスゲームを制して連敗を脱出。大黒柱のショーン・ロングが、36得点17リバウンドと今シーズン最高の活躍を見せた。今節は強力な群馬のインサイド陣をどう攻略するかが鍵となるだろう。成長著しい島谷怜のアグレッシブなプレーにも期待したいところ。また、直近の3試合は3ポイントシュート成功率が40%前後と高確率で安定しているため、群馬相手にも武器にしていきたい。前回の対戦では96得点を挙げて快勝しており、今節もオフェンスが火を吹くか注目だ。

群馬は島根、千葉ジェッツと上位チームとの対戦が続き3連敗中。前節はエースのトレイ・ジョーンズの欠場も影響し、最後まで千葉Jを捕えきれなかった。今節は北海道が得意のファストブレイクを許さないためにも、不用意なターンオーバーを避けたいところ。仮にジョーンズが欠場となると、八村阿蓮のステップアップは必須となるだろう。前回の対戦では北海道に52.2%の高確率で3ポイントシュートを決められた他、フリースローを24本与えてしまうなどディフェンスの綻びがあったため、今節は修正して臨みたい。

仙台89ERS(17勝31敗/東6位)vs千葉ジェッツ(42勝6敗/東1位)
前節の仙台は北海道にリードをする時間がありながらも、終盤の勢いに押されて惜敗となった。千葉Jには3月22日に行われた前回の対戦で連勝をストップさせる勝利を挙げているだけに、今節も期待がかかる。前回の対戦と同様に、フィールドゴール成功率を高く維持し、千葉Jの武器である3ポイントシュートを抑えることができれば勝利の道筋は見えるだろう。まずは強固なディフェンスで、いかに千葉Jの攻撃を弾き返せるかが勝負のポイントとなる。ファウルトラブルに注意して試合を進めていきたい。

前節は、群馬相手に最後までつけ入る隙を与えずに勝利した千葉J。佐藤卓磨の離脱もあり、9人で挑むことになったが、盤石の試合運びを見せた。今節もロールプレーヤーの奮闘が鍵となる中、先発起用されている小川麻斗が本領を発揮しつつあることが好材料である。富樫勇樹との併用ではアンダーサイズとなるが、いかに機動力や3ポイントシュート攻勢でアドバンテージを取れるかに注目だ。前回の対戦で連勝をストップさせられたリベンジに燃えているに違いない。