「全員ディフェンス」でレギュラーシーズンのリベンジを誓うトヨタ紡織
4月1日よりスタートする「第24回 Wリーグ プレーオフ」に先駆け、3月28日、出場チームの選手が参加する公式リモート会見が開催された。ゲーム2で対戦するトヨタ紡織サンシャインラビッツ(レギュラーシーズン6位)とシャンソン化粧品シャンソンVマジック(同7位)からは、坂本美樹(トヨタ紡織)と小池遥(シャンソン化粧品)の両キャプテンが登壇した。
トヨタ紡織は、デンソーアイリスやトヨタ自動車ら上位チームと星を分けることに成功し、16勝10敗でレギュラーシーズンをフィニッシュ。坂本は「シーズン序盤はあまりよくなかったけど、終盤にかけて強みである堅守速攻で流れを作ることができました。だんだんと紡織らしさが出てきていると思います」と、レギュラーシーズンを振り返る。
トヨタ紡織にとってシャンソンはレギュラーシーズンで2敗を喫した相手で、イゾジェ・ウチェのリバウンドや吉田舞衣の3ポイントシュートに苦しめられた。坂本は「中と外のバランスが良くて、リーグ戦ではどちらでもやられてしまいました」と反省しつつも、「全員バスケ、全員ディフェンスを意識して、機動力のあるディフェンスで守りたいと思います」と総力戦で挑む構えを示した。
また、キープレーヤーとしてはシューティングガードの東藤なな子とスモールフォワードの加藤優希を挙げ、「2人とも調子が上がっているので、攻守の起点として安定したプレーで引っ張ってくれると思います」とコメントした。
シーズン中のアクシデントに屈さず、上位進出を目指すシャンソン
昨シーズンにセミファイナル進出という好成績でシーズンを終えたシャンソンだったが、今年2月に選手7人とヘッドコーチが退団するというアクシデントが発生。それでも10名足らずのロスターで奮闘し、15勝11敗でプレーオフの出場権を勝ち取った。小池は「シーズンを通して良い時と悪い時の波があったんですけど、試合を重ねるごとに良くなったと思いますし、一人ひとりの役割やチームの決まりごとを全員が共通理解できたことは良かったと思います」と、波乱万丈のレギュラーシーズンを振り返った。
昨年末に特別指定選手として加入し、攻守両面で大車輪の活躍をしたウチェは、当然激しいマークを受けることが予想される。小池は「オフェンスもディフェンスも身体を張ってくれるし、ゴール下での力強いプレーでチームに勢い付けてくれる」と、ウチェと共にインサイドを担うパレイ・ルセアネヘイララ・紀子の活躍に期待を寄せ、トヨタ紡織のトランジションと合わせのプレーをしっかり守りたいとコメントした。
短期決戦のプレーオフを少人数で勝ち上がるのは簡単なことではないが、小池は「負けたら終わりなので、まずは目の前の試合を出だしから集中して、40分間シャンソンのバスケットをやっていきたいと思います」と、1戦1戦を大切に戦う姿勢を強調した。
この試合の勝者はクォーターファイナルに進出し、翌2日にトヨタ自動車アンテロープスと対戦する。