111秒の『ドンチッチ・ショー』、マブスがロケッツ相手に終盤に痛快な逆転勝利

2018/12/09
NBA&海外
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ルカ・ドンチッチ

試合終盤、ロケッツ守備陣を手玉に取る11-0のラン

NBAに挑戦した19歳のルカ・ドンチッチは、『欧州のワンダーボーイ』という評価に違わぬパフォーマンスを見せ続けている。そんな彼が、12月8日にホームで行われたロケッツ戦で度肝を抜くプレーを決め、チームを勝利に導いた。

第4クォーター残り約3分、マーベリックスが8点(94-102)を追う展開でショーの幕が上がる。左コーナーから3ポイントシュートを決めたドンチッチは、クリント・カペラ越しのロング3ポイントシュートも決め、残り1分半には自らのドライブからのフローターを決める。

仕上げは再びカペラとの1対1から、ステップバックしての3ポイントシュート。たった1人で11-0のランをやってのけた。ドンチッチの猛攻で逆転したマブスはリードを死守し、ホーム9連勝をマークした。

ヒーローとして試合後のインタビューに呼ばれたドンチッチだが、終盤までフィールドゴール13本中3本だった点に触れ「それまでのプレーがひどくて、自分に失望していた」と語り始めた。

「それでも、ディアンドレ(ジョーダン)が『下を向くな、顔を上げていろ』と言ってくれて力になった。彼に感謝している」と答えた。また、試合中からTwitter上で、神への賛美を意味するハレルヤという単語をもじったハッシュタグ『#Halleluka』が話題になっていたこと、そしてスタンドのファンが合唱していたことを聞かされると「とてもうれしい。自分の歌を作ってくれるなんて最高だ」とコメントした。

21得点7リバウンドで勝利に貢献したドンチッチの気持ちの切り替えの早さを、チームメートのデビン・ハリスも賞賛している。

「彼は普通の19歳じゃない。すぐに次のプレーに頭を切り替えられる選手。プロの世界では、その前のプレーについては忘れてしまうような、ある種の『記憶喪失』的な能力が必要。彼には、それが備わっている。今日の試合でも実証されたよ」

ルーキーとしてはベストとなる平均18.2得点を記録しているドンチッチは、昨シーズン欧州のタイトルをほぼ総ナメにした実力を、早くも世界最高峰の舞台で発揮している。新人王レースでも頭一つ抜け出した感があるものの、本人は「ただバスケットボールをプレーしているだけだから」と、控え目に語った。

「ヨーロッパでシュートを決められるなら、ここでもやれる。大事なのは自信なんだ。自分を信頼してもらえれば、それが力になる。チームが僕を信頼してくれてうれしい」

開幕前の時点では、今シーズンもプレーオフ進出は難しいと言われたマブスだったが、ドンチッチら若手の活躍もあり、西カンファレンス8位と健闘している。まもなくダーク・ノビツキーが復帰すると見られているため、年が明ける頃にはさらに順位を上げている可能性はある。