スパーズ

写真=Getty Images

レブロン「彼らをリスペクトしなければいけない」

スパーズとレイカーズの一戦。2日前に敵地でレイカーズに敗れていたスパーズは、今度はホームで伏兵の大活躍により133-120の逆転勝利を収めた。主役はトリプルダブル級(36得点8リバウンド9アシスト)のパフォーマンスを見せたデマー・デローザン。だがそれ以上に、セカンドユニットの印象が強く残った。

指揮官グレッグ・ポポビッチが試合後「素晴らしかった」と称賛したスパーズのセカンドユニットは、10点ビハインド(99-89)で迎えた第4クォーターに攻守でレイカーズを圧倒。中でも3年目のダービス・ベルターンスが、最終ピリオドに爆発した。第3クォーターまで無得点だったベルターンスは、第4クォーターだけで4本の3ポイントシュートを含む13得点を挙げ、チームに勢いを与えた。また、今年のオフにデローザンとともにラプターズからトレードされたヤコブ・パートルも、最終クォーターだけで10得点を記録し、勝利に貢献している。

普段は脇役でしかないベルターンスとパートルにどうしてやられてしまったのか。そんな質問を試合後に投げ掛けられたレブロン・ジェームズは「どうして彼らにできないと思ったんだい?」と逆質問。「ベルターンスは第4クォーターに4本の3ポイントシュートを成功させたし、大きなプレーを決めていた。パートルだって、昨シーズンの東カンファレンス・セミファイナルに勝ち進んだチームにいた選手なんだ。リスペクトしないといけない」と語った。

パートルは「第4クォーターにはディフェンスから攻撃のリズムを生み出せた。これがエネルギーが生み出してくれるもの。ディフェンスを軸にケミストリーを構築できていて、ある日を境にそれが攻撃のリズムや流れをもたらしてくれる」と語った。

デローザンを含め8選手が2桁得点(ラマーカス・オルドリッジ、パティ・ミルズ、パートルがそれぞれ14得点、ベルターンスが13得点、ブリン・フォーブスとマルコ・ベリネリがそれぞれ11得点、ルディ・ゲイが10得点)を記録したスパーズは、セカンドユニットの合計得点でもレイカーズを54-26で圧倒してみせた。

先週はティンバーウルブズ戦とロケッツ戦で2試合続けて失点が128を上回る失態を見せたスパーズは、まだ西カンファレンス13位に低迷している。しかし、モットーであるチームプレーで、これ以上ないくらい良い勝ち方ができたレイカーズ戦は、復調のきっかけになるかもしれない。