クレイ・トンプソン

直近の2試合は、100失点未満に抑え込むなどディフェンスに安定感

現地3月4日、ウォリアーズはホーム5連戦の最終戦となるペリカンズ戦を108-99で勝利し、5連勝を達成した。

ウォリアーズは、ステフィン・カリーが2月上旬から左腓骨上部の靱帯と骨間膜の損傷などによって戦線離脱し、ここまで11試合に欠場している。エースが離脱した間、チームの目標は勝率をキープすることだった。11月にも肩の脱臼によってカリーの不在が11試合続いたが、6勝5敗と勝率を下げることなく持ちこたえた。そして、今回の離脱期間では、ホーム5連勝を含む7勝4敗と勝率を保つどころか上げることができている。

ホームでの連勝もあって現在34勝30敗と勝ち越して西カンファレンス5位につけるウォリアーズは、4位のサンズと1ゲーム差まで迫っており、さらなる順位上昇に期待が持てる。ここまで平均22.0得点、4.1リバウンド、2.5アシストを記録し、現地2月25日のロケッツ戦で、12本の3ポイントシュートを含む42得点を叩き出したクレイ・トンプソンは、「選手たちは自分たちの役割を理解していて、僕らは素晴らしい状態にあると思う」と話し、次のように続けた。

「すべての試合がどれほど重要かを考えて、僕たちは楽しんでプレーしているよ。プレーオフのファーストラウンドをホームコートでプレーするためにも、できる限りのことはしたい。これは大きな挑戦であり、勝ち取りたいと思っている」

また、指揮官のスティーブ・カーが「私たちのディフェンスは劇的に改善されている」と絶賛するように、直近の2試合を100失点未満に抑え込んだディフェンスにも手応えを得ている。特に、現地3日のクリッパーズ戦では、相手のフィールドゴール成功率を36.0%に封じ、今シーズン最少失点となる91点に留めた。シーズン序盤こそ、ディフェンスの崩壊から120失点オーバーを何度も繰り返してしまい連敗が続いたが、相手エースを抑え込んで流れを渡さないゲームプラン通りの守備を徹底し、勝ち星を重ねることができている。トンプソンは言う。

「僕たちはとても自信を持っている。お互いに信頼し、コミュニケーションも取れている。チームには素晴らしいディフェンダーが何人もいるから、アウェーでも同じように力を出せると確信しているよ」

チームケミストリーも向上し、選手同士の関係も良好に見えるウォリアーズ。明日のレイカーズ戦から始まるアウェー3連戦を勝利し、絶好調でカリーを迎えたいところだ。