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優勝を置き土産にチームを離れたリーにリングが授与される

40年ぶりの優勝を果たした2014-15シーズンのウォリアーズの一員、デビッド・リーが、ようやく優勝リングを受け取った。3月25日、オラクル・アリーナで行なわれたマブスとの今シーズン最終戦を前に、リング授与式が執り行われたのだ。

マイクを持ったカリーは、こんなスピーチとともにリーに優勝リングを手渡した。

「今夜は特別な夜です。5年間チームで戦い、ウォリアーズの一員としてあるべき姿を体現してくれ、チームのカルチャーを変えてくれたデビッド・リーを歓迎します。チームのために尽くしてくれた彼を称え、その功績に感謝し、優勝リングを受け取ってもらいたいです。渡すまで70試合以上かかってしまったけれど、このリングは君のものだよ」

リーは昨シーズン、ケガに苦しみながらも慣れないベンチメンバーの一人としてレギュラーシーズン49試合に出場。1勝2敗で迎えたキャバリアーズとのファイナル第4戦では、15分の出場で9得点5リバウンド3アシストを記録し、負けが先行していたシリーズ成績をタイに戻す原動力となった。

キャリア初優勝をウォリアーズで達成したリーだったが、昨オフに惜しまれつつも退団を決断。今シーズンはセルティックスで30試合に出場したものの、後半戦に入り解雇され、その後にマブスの一員となっていた。

チームが変わり、敵味方に分かれたとしても、オラクル・アリーナのファンは大きな歓声と拍手でリーを迎え入れた。移籍が日常茶飯事となっているNBAだが、こうした形で功労者への尊敬の念を示されたのだから、リーにとっては選手冥利に尽きる一日となったはずだ。